美しい静かな田舎暮らしを考えて
別荘地で中古物件を買い、車なしで暮らす、地球にやさしい生活の軌跡。

十里木の木陰をやさしく映し出すテーブル。

朝一番に、ヤマトホームコンビニエンスから、テーブル配達の案内の連絡が入る。

先日から、ショップから送られてきたテーブルが、なぜか配達店で、ずっと留め置きされたままで、それをずっと追跡番号を使って、配送ステータスをのんびり眺めていたのだけど、今日やっと配達されることになった。

昨今の、配送業・・・特にヤマト運輸においての人員不足問題と、通販で扱う荷物量が爆発的に年々増加をしているというニュースを聞き及んでいたので、腐る生ものでもないので、配送側の都合に合わせるようにして、待っていたのだけど、ネット上で確認するたびに、荷物の配送ステータスが、ずっと「保管中」で、それが毎日、ずらずら並んで表示が増えていくものだから、まったく連絡もなかったので、購入したショップに1回、ヤマトに2回、問い合わせをして、今日やっとテーブル搬入の運びとなったわけだ。

・・・確かに人員不足、荷物の増加をはじめとする、いろいろな問題でたいへんでだろうけど、実際に荷物を取り扱う人間の手順の手際と配慮も不足しているのではないだろうかと思うことがあるのも事実。。。

そんな薄暗い気持ちにさせる電話を事前に受けて、これぞ、高原にすがすがしい典型的な晴天というような午前に、テーブルは届けられた。

僕は配達を待つ側の気持ちと求める姿勢を、きちんと伝えて、配達員の方も謝ってくれて、最後はなごやかな雰囲気で、十里木の絵のような木立の中、配達員の方を送り出した。

そして、すぐにテーブルの組み立てを始めた。
組立てる前に、床に接するところに床保護用のフェルト貼りの作業を行った。
掃除の時、ちょっと動かすときにも、スムーズに傷付く恐れをストレスにしないためにも、搬入する家具はすべて最初に、なんらかの床を保護する製品を貼るようにしている。

今回、購入したテーブルは、昇降式で、台座の裏に、動かしやすいようキャスターが付いている特殊な仕様の裏側だったので、丁寧にフェルトを加工する必要があって、組立て前に、随分と時間をかけてしまった。。。。

その後、テーブルの組み立てに入ったわけだけど、天板に脚を取付けてみると、取付け向きが90℃違っていることに気が付き、取付け直した。

台座を付けた後に、今度は、ワッシャーを入れずにネジ留めしたことに気付いて、またネジを外して、ワッシャーを付けて、締め直した。。。。

つまらないことで、3回目の正直で、ネジを滞りなく留めて、テーブルは午後も遅くなってから、やっと組立てが完了したのだった。

そこそこ重い完成したテーブルを恐る恐る床の上で引っ張って、滑らせて決めていた位置まで移動した。
床を引っかかるような異音がすることもなく、さりとて軽くスムーズに動くとは言えなくて、滑らせるというより、引きずる感じで、テーブルを動かしたのだった。

定位置に置いたら、あまりちょっとしたはずみで動かれても困るのだと思うことにして、自分を慰めた。
フェルト貼り施工はしっかりしていて、床に傷をつけたり、ひっかかったりするようなことはなかった。
・・・一安心。。。

静かな音の止まったような初夏の午後、こうしてテーブルは、その天板に薄く木立の影を浮かべて、すらりと生えるかのように設置された。

木立の影をその天板に薄く浮かべて設置されたテーブル

こうして、テーブルの設置は終わったのだけど、十里木に住みはじめて以来、インテリアの検討で、いつも一番気にしていたポイントは、木製であれば、「無垢」や「突板」がどのようなものが使われているか、革製であれば、質感やグレードはどのくらいの存在感なのかという、「木」や「革」ばかりをメインにしたことばかりだった。

だからと言って、木製や革製で、すべてのインテリアを考えているわけではないけど、基本、ポリエステル化粧板とかプリント紙化粧板、または合成皮革のインテリアで、気に入ったものはなかった。

しかし、今回、ダイニングテーブルとしては、爽やかなホワイトカラーで、どうしても見つけたいと思っていてので、そうなると圧倒的に、プラスチック形や金属・ガラス系の選択肢が多くなる。

しかも、ダイニングテーブルは、ソファに合わせたいと思ったので、普通のテーブルでは、ソファの座面が沈み込むこともあって、天板が高くなりがちで、使う際の姿勢に少し違和感があるだろうし、座ったときの見栄えも、すこしアンバランスになるので、そこから自然に、天板の高さを調節できる昇降式のテーブルで、気に入ったものを探していたのだった。

そう、昇降式のテーブルと言えば、ほとんどの製品が、天板中央に一本だけ脚のあるスタイルのテーブルだ。
近年、カフェのような、ソファでくつろぎやすさをプラスした、ダイニング・スタイルが浸透しつつあることから、昇降式のテーブルがかなり増えてきている。

我が家の場合、やわらかいシートで、食事を楽しみたいという思いもあったけど、まず、ダイニングで使いたい「座りもの」が、そのソファだったという、ソファありきのところが一番の理由となったいた。

それで、その後に、ソファで、食事したり、パソコンで仕事したりするには、どのテーブルを選ぶかということになるわけだけど、先ほど書いたように、普通のテーブルでは、だいたいにおいて、少し天板の高さが高くなってしまう。

普通のテーブルは、ほぼ高さが74cm程度なのだけど、ソファで使うなら、65cm程度と、もう10cm低いものが欲しくなる。

ソファで普通の高さのテーブルを使えない事もないけど、常に腕と肩が少し上がり気味の姿勢で、ずっと食事やパソコン操作をする感じになってしまい、下手すると肩が凝り、食事や作業に違和感を常に感じると思う。

なるべく、自然な姿勢で、食事はくつろいで楽しく、パソコン操作は疲れにくいよう、お気に入りのソファに座りながら、いかなる時間も過ごしたいと思いで、先にソファを決めてしまったものだから、高さとデザインに満足できるテーブル選びをずっと続けてきたのだった。

でも、高さが低めのテーブルを選ぶとして、自分が既に買っているソファには、どのくらいの高さのテーブルがぴったりなのか、実際にテーブルとソファを合わせてみないとわかりづらい。
いちおう、ソファに座って、最適なテーブル天板の高さを割り出してはいたものの、それにぴったりの高さで、なおかつ気に入ったテーブルは、そうそう見つかるはずもなかった。

そういう流れから、自然と探すテーブルの機能性から、まず絞られていって、「昇降式」のテーブルが、選択肢のメインになっていった。

・・・十里木という、ナチュラルなアメリカンテイストの生活スタイルで、昇降式テーブルか。。。。
偏見からして言えば、昇降式といえば、実に武骨で機械的な印象しかなかった。。。

それでも根気よく探してみると、とてもスタイリッシュで洗練された、さわやかな美しい印象の昇降式のテーブルを・・・それも気に入ったのは、その一つだけで、異常に選択肢が僕の中で狭かったのだけど・・・見つけることができた。

ナチュラルなアメリカンスタイルの空間の中で、都市的なすっきりと引き締め感を与えてくれる印象があって、これは、とてもいい組み合わせではないかと、見つけたときから思って、これまで、ずっと検討を続けてきた。

ただ最初の方で言ったように、木製や革製の家具を常にメインで考えていたので、この昇降式テーブルは「ポリエステル化粧板」の天板と台座であり、脚は「クロムメッキ・スチール」ということで、気持ちにかなり抵抗があって、買わずに今まできてしまったことは事実だ。

素材構成がポリエステルや金属である場合、選び間違えると安っぽさだけが目に付いてしまうリスクがあるから。。。
だから、この度、購入した昇降式テーブルは、ソファを購入するのが遅かったこともあって、見つけてから、およそ1年ほど、買うか買わないか、迷っていたのだった。

ポリエステルや金属が、インテリアの部品素材であることが悪いとは思っていないのに、なぜ、木製テーブルにばかり目がいってしまうかというと、無垢の木製家具だけが、家具として優れていると思っているわけではなく、ポリエステルや金属の素材や仕立てが安っぽい場合のリスクが嫌なのだけど。

しかし木立に囲まれて、「木」の印象に満ち満ちている十里木の住いだから、逆に「木」の印象が強い家具ばかり置きたくないのだ。
だから要所要所で、すっきりと空間をしめてくれる・・・アーバンとか都市的とか、ソフィスケイトされたとかいう表現が簡単で伝わりやすいだろうか・・・「木」から外れ、あえて「木」から離れたインテリアが、とても大事になってくると考えている。

そうして、この十里木の生活で、導入していくインテリアの方向性が見えてことで、3日前からだろうか、住まいとしての総合的なあり方が、具体的な印象として、より具体的に見えてきたのだった。

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