美しい静かな田舎暮らしを考えて
別荘地で中古物件を買い、車なしで暮らす、地球にやさしい生活の軌跡。
十里木生活に腰をすえるために、静岡に転籍し、運転免許証を更新。
前々から気になってはいて、いろいろ都合がこまごまと続き、先延ばしにしていた、転籍と運転免許証の更新を、14日(金)に行なってきた。
このブログのテーマの通り、車なしの生活なので、静岡県裾野市の市役所と警察署に、普通は公共機関のバスとJRを、使って行くことになるのだけど、僕は当然のように自転車で出かけた。
富士山の2合目である十里木の住まいから、裾野市市街にある市役所まで、18.2km。
天気も悪くないし、住まいにこもって、掃除やセルフ・メンテナンスの日々が続いたので、身体をしっかり動かしたくなったというのも、自転車で出かける理由となった。
十里木は寒いので、薄手のダウンジャケットを着たいくらいだけど、裾野市街に行ったら、市民のみなさんとの服装の季節感のギャップが出てしまうと思い、長袖のカットソーで、慌ただしく愛車ステップクルーズeを引き出して出かけた。
ステップクルーズeは、坂の多い山の生活に欠かせない、有能な電動アシスト自転車だ。
今日は、仏滅だった・・・。
気しない・・・。
では、ゆこう!
前日、ルートは、GoogleMapのストリートビューで辿り、だいたい映像で覚えていたので、初めて行くところだけど、迷わない自信はあった。
ちなみに僕は、携帯しているのは、いまだガラケーで、スマホは所持していない。
タブレットは、先日、購入したけど、キャリア回線通信機能はついていないし、持っていく荷物はなるべく少ない方がうれしいので、家に置いてきた。
だいたい予想はついていたけど、裾野市街地まで、ほぼ下り坂で、あまり自転車のペダルを漕ぐ必要がなかった。
・・・なので、帰りが怖い。。。。
下り坂ということもあって、自転車の電動アシストは切って、電池を温存しておいた。
帰りの坂道にために、アシスト電力を、なるべく消費したくなかったのだ。
迷わず、裾野市役所まで50分で着いた。
一ヵ月前、須山支所で、住民票を移した際に、50分もかけられた苦い記憶があるので、本庁の対応と雰囲気はどうかなと危ぶむ気持ちがあったのだけど、接客対応の方に丁寧に案内をされ、あれよあれよと言う間に転籍手続きは終了して、新たな本籍が記載された住民票を発行してもらうことができた。
あっさりと、妻ともども僕の本籍は、静岡県裾野市になった。
別荘地に住んでいるので、回りは世田谷や品川ナンバーの車に囲まれて、静岡に居ながら、静岡に触れていない生活なのだけど、これで、少しは静岡県民として腰を据えた気になったと思う。
それより感動してしまったのが、山麓を下って、裾野市街に近づくにつれて、気温がどんどん暖かくなってきたことだ。
暦通りの季節を感じたのではなく、肌で実感した季節感は、まさしく『春!』。
秋の空気が、ふわっと暖かい感じで、僕にとっては春めいていたのにはびっくりした。
頭の中を自然とビバルディが流れた・・・。
十里木は、無駄に寒いと正直、思った。
70日前までは、このぐらいの気温感覚に包まれて生活していたんだなと思うのだけど、今では、その過去の気温感覚が信じられなくなっている。
そんな山を下るだけで、季節感のギャップに驚くことがありながらも、スムーズに転籍、住民票の受取りを済ますと、裾野警察署へ。
市役所傍の県道を進むと、調べていた通り、警察署に着く。
随分と地味な建物だなという感想を持って、自転車を駐輪。
駐輪場には、こぎれいな似たようなバイクが何台も止まっていて、自転車は僕だけだった。
そして建物に向かったが、入口らしくない、ものすごく地味な勝手口のようなところがあるだけで、どうも知らない人間が入っていくような雰囲気ではなかった。
とりあえず入れそうなところを探して建物をぐるりと回ればいいと思って、ぐるりと回ると、やっぱり逆側にきちんとした玄関があった。
僕が敷地の裏手から入ってしまって、警察官用バイク置き場に勝手に駐輪してしまったのだ。
しかし、僕が走ってきた国道から警察署に来た人の多くは、同じように間違えてしまうのではないだろうかと言い訳してみた。
「免許係」へ行くと、すぐに受け付けてもらえた。
神奈川県座間市から届いた更新案内のハガキと、旧免許証を提出。
自分で撮影してプリントした写真を提出しようとしたが、今日、警察署で撮影するので必要無いという。
裾野市の更新案内を受け取っていれば、どういう手順で新しい免許証が発行されるかわかり、写真を自分で用意することもなかったと思う。これは、仕方ない。
講習は、エンドレスのビデオ講習で、座席について途中から見て、見始めたところまで来たら、講習は終わりですよとアナウンスされた。
たいへんフランクで、回転率のよいビデオ講習を受けられた。
ビデオを見ている途中で、名前を呼ばれ、別室の撮影室で手際よく10秒で一発撮影。
またビデオ講習に戻り、最初、見始めたところまできたので、座席を立って、受付にいくと、もう新しい免許証が出来ていて、受け取ることができた。
座間市で更新していた警察署は、写真は自分用意で、免許証は後日受取りだったので、このスムーズさにはびっくりした。
しかも更新のための料金は、¥3,000で、なんだか座間市の時より安いような・・・。気のせいかな?
写真代も含まれていたし。
これで今日の用事は、すべてスムーズに済ませることができた。
警察署の前から見える富士山は、黒く・・・、そして遠くに見えた。
眺めながら、あの麓から、僕は自転車で来たんだなぁと思った。
そして、帰らねばならない。。。。
行きやよいよい、帰りが悪い・・・ようになるのかな?
[後篇]に続く。。。