美しい静かな田舎暮らしを考えて
別荘地で中古物件を買い、車なしで暮らす、地球にやさしい生活の軌跡。
昨日は、台風18号の影響で、風がすごかった。
雨も降ったけど、風の方を激しく感じた。
それは木立にかこまれた、別荘建築の建物に住んでいるからこそのことだと思う。
風は、敷地の木立が防ぐようなかたちで、防風林の役目を果たしてくれているわけだけど、その代りに、風の勢いを木立のざわめきの音で感じてしまう。
十里木という高原の木立の中の中古物件を購入して、あっと言う間の2ヵ月。
この間、台風は何度かやってきたけど、雨の音も、風の音も、やっぱり住宅街とは雰囲気が違う。
勢いがすごくて、住宅街の住まいに馴れた僕としては、不安になる。
・・・さすがに怖いというのではなく、買ったばっかりということで、屋根が漏るのではないかと、そんな心配に駆られてしまう。
その度に、
「落ち着け・・・、落ち着け・・・、お前が心配しようがすまいが、お前がこの建物を知らない間、築25年に渡って、この気持ちいい室内環境を保ってきた。
・・・と、自分に言い聞かせる。
せっかく、気に入って住みはじめた住まいで、そうそうに屋根が雨漏りということになったら、かなり凹む・・・。
また、屋根の修理は、高そうだし、壁に入ってしまった雨が壁材に影響したとしたら、そのメンテナンスもたいへんだ。
とは言え、雨が降っている間、僕が心配してもしょうがないので、努めて考えないようにした。
十里木のこの地は、環境が、もう、それはそれは、「山」なので、雨が今のところ、かなり降るということを実感している。
たいてい、ぱらぱらと降っては上がり、降っては上がりの繰り返しなのだけど。
ほんとに、この建物、雨ももらずに、よく今までもったなというのが実直な感想。
だから、雨が上がったら、建物の周りのウッドデッキを歩いて、窓回りなどの建具の状態のチェックを欠かさない。
この雨が多い土地にあって、それでも地面がぬからないのは、土の下が溶岩の多孔質性の岩で覆われているから、水はけがとてもバランスよくいいからなのだろう。
ここに住みはじめて、まだ2ヵ月で、雨季と乾季の時期が、普段の住宅地の環境と違うので、まだ、その流れを掴んでいる最中にあるから、これから、今度は乾いた時期が来ることを期待している。
いまはこのみずみずしい季節感が気持ちを潤してくれるようで、感動しているけど、いずれ雨が続くことに馴れると、鬱々としないか、それが少し心配だ。
それでも、雨上がりの陽射しの時間、しっとりした葉擦れの眺めは、世界が洗われたようで、僕の気持ちも新たにしてくれる。