美しい静かな田舎暮らしを考えて
別荘地で中古物件を買い、車なしで暮らす、地球にやさしい生活の軌跡。
冷蔵庫 Panasonic/パナソニック NR-J46KC-XT 451リットル コーディネイトタイプ (XT/ミディアムティンバー) を買ったこと。
生活する上で、どうしても必要なものがある。
パナソニック NR-J46KC-XT ミディアムティンバー【451L コーディネイトタイプ】納期約1ヶ月設置無料 価格:238,800円 |
冷蔵庫もその一つだと思うけど、僕にとって、新しい十里木の地で生活するために購入した冷蔵庫。
緑と光の地にふさわしいものが欲しかった。
それで選んだのこれ。
パナソニックのコーディネイト冷蔵庫という商品。
葉擦れからの木漏れ日の印象にあった冷蔵庫をと、探してみると、僕の中ではこれしかなかった。
無機質なコスメティックな印象の冷蔵庫が、今、主流の中で、この木目がデザインされた冷蔵庫は、十里木の住まいに置かれたとたん、住まいが建築されたときから、そこにあったかのように馴染んでいた。
ただ、購入するときには、とても悩んだ。
ネットで検索しても、口コミやレビューが、まったくといっていいほど、無かったから。
たぶん、恐ろしく長く使うであろう、冷蔵庫なので、しっかり印象を掴んで気に入ったものを置きたかったのだけど、画像検索しても、カタログ画像しか出てこない。
光が調整されて撮影された、商品画像からは、リアルなイメージが掴めない。
しかも、この冷蔵庫の販売WEBページは、ほんとに売る気あるんですか?というぐらい、商品画像が小さく、数が少ない。
これで20万以上のお金を使おうと思う気になる消費者は、いるとでも思っているのだろうか?
・・・僕がいたね。
興味を持ったのに、あまりの情報の物足りなさがあって、パナソニックのショールームに出かけようと思い、まず、どこのショールームに置いてあるのか、パナソニックのお問い合せページから尋ねてみた。
そうすると最寄のショールームを紹介されたので、電話してみると、ショールームに実際の製品はおいていないという。
見れるものは、数センチ角のパネル素材だけという話だった。
その時、聞いた話では、全国のどこのショールームにも、実際の製品はおいていないということだった。
ほんとに売る気があるのか、首をかしげたくなる冷蔵庫だけど、それを買いたいと思う自分にも首をかしげたくなった・・・。
結局、その数センチ角のパネル・サンプルを見ても、WEBページの小さくとも全体の製品写真を見る以上の感触は掴めないと思い、僕はショールームに行く気がなくなった。
実物が置いてあれば、出向いて、住む予定の家の写真を片手に、じっくり眺めながら、黙考にふけることもできるのだけど、これでは、1時間かけてショールームに出かけても、5秒で用事が片付いてしまう・・・・。
時間と労力が勿体無いと思った僕は、電話対応してくれたショールームの女性の方に、お願いをする。
さすがに直球で、行くのが面倒というような言い方はできなかったけど、パネル見本だけで残念だけど、とにかく製品をリアルに感じたいとかそのようなことを言いながら、パネル見本をデジカメで撮影して、それを僕のメールアドレスに送ってもらうという約束を取り付けたのだった。
そして、それなりに期待して、送られてきたパネル見本の小さな部分の画像を見て、大きく想像を膨らませた結果、ちょっと賭けるような状態になってしまい、今までの僕には絶対に無いことだったけど、注文することに決めたのだった。
小さくて、全体像を掴めなかったとしても、確認しておきたいのは、パネルの木目が、どのぐらいの質感かということ。
高いお金を出して、チープな木目プリントだったら、目も当てられないことになるから。
こうして、大きな不安と小さな期待を抱えて、オーダーした冷蔵庫は、十里木の住まいには、お盆休みを挟んだこともあって、1.5ヵ月かかって、ある真夏の日に納入された。
玄関前で、まず梱包の段ボールが業者の手で外されていったのだけど、僕は玄関先で、段ボールの中から、少しずつ姿を現す冷蔵庫のパネルを食い入るように見つめた。
「どうか、思った通りの冷蔵庫でありますように・・・・!」
そうして、実物も確かな印象を掴むこともなかったまま購入してしまった20万以上するパナソニックの冷蔵庫が、無事、設置されたわけだけど、業者が帰って、1人きりで、冷蔵庫と向き合った時の正直な気持ち。
質感は悪くない。こんなものでしょ。と、いささか、テンションの落ち着いた初対面となった。
昼の自然光より、写真にある通り、夜の室内照明の方が、質感としては映えると思う。
昼見たら駄目なのかと言われれば、決してそういうわけではないのだけど、昼の自然光が、パネルのツヤに反射して、キッチンが少し暗いこともあって、パネル・デザインの魅力が、少しわかりにくいように思う。
なんにせよ、昭和初期まで、きっとあったようなお見合い結婚のように、相手をあまり知らないまま、生活の絆を結んだ感じだったけど、こうして設置されてみると、窓から見える梢、室内の木材部分の印象が自然にマッチして、建築当時から、そこにあったかなような調和を見て、僕は満足した。
・・・だけど、あれだけの少ない手ごたえで、20万以上するものを買ったのは、初めてだ。
コーヒーを飲みながら、冷蔵庫を眺め、つくづく、このようなマネは、もうすまいと決めたのだった。
とりあえず、住まいに自然に馴染んで、今、冷蔵庫は稼働してくれているけど、入れるものが少なくて、無駄に庫内を冷やしてくれている。