おしゃれなカフェでのパーティーが多い中で

この日はビジネス街の日曜日のカフェだ。

 

八重洲は再開発で 私たちが20代の頃 くすんでいた八重洲 と違って

ミッドタウン周辺は綺麗に おしゃれな一角になっている。

そのミッドタウン裏のカフェでパーティーがあった。

もう相談所に入会して4ヵ月4回目のパーティーだ。

日曜日とあって何かのイベントもやっているし

海外のツーリストもいらっしゃるし、ビジネス街だけど にぎわっていた。

 

15分前から受付が始まるが早めに到着してしまった。

相談所の担当のお姉さんがすでに受付を始めていらっしゃるので

受付を済ませお席まで誘導してくださった。

「4番のお席にどうぞ」

パーティーに参加して3回続けて4番のお席だ、と思った。

すでにその4番の小さなテーブルと両隣のテーブルに男性陣が着席していた。

自己紹介カードを記入しても時間を持て余してしまうし

「お化粧室に行ってきます」とすぐの着席をしなかった。

 

ギリギリにお席についてカードに記入をしていると

その4番テーブルの男性が記入をガン見してくる。

書き終わった瞬間にまだ始まってもいないのにカードの交換を要求し、話し始めた。

ペースに乗ってしまった。

まだ始まってないのに私たちの会話が会場に響き渡り

まるで意気投合しているかと思われるてしまう。

「他にいい出会いがあるかもしれないのに・・・」と思いつつ

ペースに乗ってしまった。

その男性は死別でこの相談所に入会したとのこと。

 

お互いの居住地が全く正反対なのに就業場所が同じ田町だとわかり

次の順番の方のお席の移動前にアドレスの交換をした。

 

全員のお席の回転が終わり最後にランダムにテーブルについて

グループで軽食を囲んでいると私の隣にいた女性から声をかけられた。

「始まる前から盛り上がっていましたね。私あの方と先月のパーティーで知り合って

家が近かったから2回カフェでお茶したんですよ」

さらに

「奥様のお墓参りに月に2回行ってるって。再婚相手ではなくお茶のみ友達が欲しいだけらしいです」

と教えてくれた。

 

急にテンションが下がってしまった。

私はこの先私を養ってくれる『普通の人』に出会いたいのだ。

 

その日はその4番の男性以外アドレス交換にならなかった。

早速その日の帰宅中の電車の中で4番の男性から田町で

カフェかご飯に行きましょうとメールが来た。

 

カフェとご飯では かかる時間と金額が違うじゃない?

 

面倒なので田町のヴェローチェを提案したら

田町の何店舗か店舗名教えてと5往復くらいのメールのやりとりがあり

さらに「田町の店は全くわからないから他にいい店があったら提案してほしい」とのこと。

「え?田町で定年まで働いていて店がわからないの?」と思った。

同僚とご飯とか行ったことあるっしょ?

ランチに行ってたお店とか どこに行ってたの?

 

「義塾側とかわかります?」とメールを打っている間に面倒になってしまい

1回目のデートの前にこちらからお断りしてしまった。

 

わからなかったらネットで調べる努力をしてしほしいし

『カフェかご飯』というメールじゃなくて

いっそのこと駅前の〇〇にしませんか? と。

 

 定年まで田町で働いてたらいくつかピックアップできるんじゃない?

なんだかわからないけどイラっとしてしまった。

本当に私と二人でデートをしようと思ったらスマートな対応してほしい。

 

スマートな対応って?

 

年齢のせいだろうか。。。。私も自分中心になってしまう。

 

この方は見た目 髪はふさふさで 

私達が20代の頃流行った身なりでオフホワイトのスラックスをお召しになっていらしたが

こおいうタイプって何か決めるときに

「どーする?わかんないから決めていいよ」

と、上から目線で言いそう・・・

 

きっと私はそおいうタイプがだめだと思った。

 

ご縁がなかったのだろう。

 

私はこの相談所は2回目の登録だった。

ちょうど1年前に正吾とこの相談所で出会い、本当に好きになり

正吾からも付き合おうと言われ

10ヵ月付き合い ある事がきっかけで正吾を怒らせ

別れたばかりなのだ。

正吾は6歳年上できちんとデートのセッティングもしてくれて

デートの支払いもすべてしてくれ 支払っている姿を見せたことがなかった。

 

金銭面でも精神面でも信頼し好きになったのに。