悔しいけど前を向く 真央、五輪後のシーズンを終えて
フィギュアスケートの浅田真央(中京大)にとって、バンクーバー五輪からの出直しのシーズンが終わった。ジャンプの修正やコーチの交代、生活面の変化。ロシアでの世界選手権を終え、この1年を振り返った。
連覇を狙った世界選手権では自己最低の6位に終わったが、本人は意外とさばけた表情だった。
「心残りもありますし、悔しい思いもありますし、すべてを出し切れなかったかな、という思いはあります。やはりトリプルアクセル(3回転半)を跳べなかったことが悔しい。公式練習で一度もクリーンに決まらなかった。そのことが一番流れを悪くしてしまった原因かもしれない。佐藤信夫先生はショートプログラム(SP)もフリーも『やめるべきだと思うけど、自分で決めなさい』とおっしゃったので、自分は『やります』と言った。先生は最終的に『分かった』と送り出してくれた」
佐藤コーチは敗因を「パワー不足」と表現した。
「大会前に『やせた』と言われたけど、それだけが理由じゃないし、自分の責任としてしっかり受け止めている。自分の体調面のコントロールがうまくできなかった。力がこもってなかったのは、自分でも感じていた。食べていなかったわけじゃないけど、どこかストイックになり過ぎていたのかもしれない」
東日本大震災の影響で、大会日程が3月から1カ月ずれたことも影響した。
「中止になるかもしれないということになって、1週間のオフを取った。そのあとからアクセルがうまく跳べなくなった。2月の四大陸選手権(台北)までは、うまくいっていたんですけどね。ほかのジャンプは跳べるのに、なぜかアクセルだけが回れなくなったんです」
オフにジャンプの修正をし、9月から就任した佐藤コーチの指導スタイルにもなじんできた。今までのコーチからは怒られることは少なかったが、大声で怒鳴られてしまう場面も。
「フリップジャンプの説明を先生がしているのに、自分で勝手に滑り出してしまって、『まだ話は終わってない。1人でやるのか? 話を聞いているのか?』って。もうなんか頭の中がパニックになるんですよね。怒られちゃいました。佐藤先生の奥さんの久美子先生からは『真央ちゃんは本当おもしろいわ。主人の話を聞かないで滑り出した選手を、初めて見たわよ』と言われるし……」
それでも、バタバタと過ぎていったシーズンに納得はしている。家族からは「休んでもいいんだよ」と言われていたが、試合に出続けることが最高の練習であると信じていた。
「終わったことを経験として、今後はそれをしっかり改善していけばいい」
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なるほど、ほんとに真央ちゃんらしい。。。
真央はほんとに真央らしく!!ですね♡