それは、CCBだよ

 

2年前に私の仕事場で

電気火災が起きました

 

元々、設備メンテナンス(日勤)で就職しましたが、

一流ブラック企業なので、

何の説明もなく夜勤を含むローテーションに入れられました

※変電所の設備点検で実務経験を積むため、我慢をしていましたが、、、

 

2年我慢して、求人条件と違います

と、新しいローテーション要員と交替すべく研修中

徹夜明けで帰宅直後、

制御盤内が燃えました

※交代した人が消火器で消しました

 

※写真は、復旧後ですが、

中央の光っている部分が出火箇所です

MCCBの耐用年数をメーカーで調べると、

約15年らしいです。

使用環境が悪いともっと短くなると思われます。

 

ちなみに、出火箇所の右隣り白いブレーカーは、

三相の内1相接触不良の為、’21年2月に交換した実績あり。

焼けたブレーカーは、同様に劣化していたと思われます。

当該ブレーカーを上方から見ると、

焼損が激しいです

推定原因

①  P106-1ブレイカー上半分の焼損が、もっとも激しいことから、同ブレイカーが発熱し、

給電側の電線被覆が溶けてショート、発火したと推定される。

 

富士電機製 EG33B漏電遮断器

モーター負荷AC200V、約16Aで使用

 

②  三相動力線、制御電源線が、モール内でぎゅうぎゅう詰めに収められ被覆が溶けてショート。

③  給電側の上部ブレーカーは、主幹400Aで、ショートしても遮断しなかった。

 

再発防止策

①発熱個所の点検

ブレーカーやマグネットスイッチ、配線などの異常発熱を、放射温度計、サーモカメラまたは、触感にて点検する。

 

②目視点検

 電線や接続部などの変形や変色等を目視点検する。

 

③配線の見直し

負荷に対して細すぎる配線や不適切な引き回し等危険個所を点検し修正する。

④腐食性ガスの削減

電気部品劣化の原因となる腐食性ガスを減らす

排水処理施設なので硫化水素が、出ています。

 

日勤に移動してから、2度と電気火災を出さないよう、

毎朝、制御盤を開けて目視と匂い点検

 

週に1回、放射温度計またはクランプメータで電流と欠相を点検しています

 

本来、MCCBは最後の砦ですが、

劣化したMCCBは火災原因となると学びました

 

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