今日は、はるか昔私が浪人生活を送っていた時に、代ゼミで授業をとっていた出口汪先生の「論理エンジン」をリポートします。
「論理エンジン」とは、国語は論理である、という信念のもとに作成された教材ですが、大きく分けて「読解・作文トレーニング」と「漢字・言葉のきまりトレーニング」に分かれています。
(一般に手に入る教材としては、という意味です。このシステムを採用している塾や私立中学などではレベル1から50までの「論理の実践」として、何度も練習を重ねていけるようになっているみたいです)
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ちょっと話がずれますが、
今まで私が塾で教えていて、漢字に関して痛感していたのは、
どの子も学校で普通に習っても、全く漢字の意味とか使われ方を理解していないという点でした。
どういうことかというと、
例えば「楽」という字を習うとします。
おそらく私が想像するに(子どもたちの学校のノートや漢字ドリルを見た範囲でですが)、学校の授業で、
「はい、音楽の『楽』という字を今日は新しく習いまーす。練習してみましょー」
となり、子どもたちは、
「がく、がく、がく」とつぶやきながら3回ほど書きます。
そして宿題の漢字ドリルでまた、
「がく、がく、がく」と3回書いて終わりなのです。
そういうと、
「そんなひどい勉強はうちの子はしていない!学校の漢字テストでもほぼ満点をとってくるから心配ない!」
という親御さんがほとんどです。
ところが、学校の範囲を外した「実力テスト」のような形で漢字力をチェックすると、
あまりにも壊滅的な子が多いのです。
一度、6年生の女の子全員が
「せんせー、『シュクヤ』ってなにー」
と聞いてきたので、3秒くらい
状態になったことがありました。
(ちなみに、「宿」をしゅく、しゅく、しゅくで習ったためです。
「やどやだっ!!」と叫んだら、
「そんな言葉ないよー」とみんなに否定されました・・・)
なので、読書量を増やすのはもちろんなのですが、
日ごろの漢字学習の際には、
「訓読みで漢字の意味をおさえること」
と
「その漢字がどんな熟語で使われるかを覚えること」
が必須条件です。
話が大きくそれましたが・・・・
そんな危機感を持っている私にとって、この教材はなかなかよかったです。
家の野生児のとっつきも悪くなかったです。
ただ、学習する時に、めんどくさいですが
「書き順をまる写しする」
とか
「音読み訓読みのそれぞれの例文をノートに写す」
作業が必要になってきます。
それから、家のチビはまだできていませんが、巻末に「さく文がくしゅう」というのがあります。
例えば「犬という字をつかって、えを見ながら文をつくりましょう。だれがなにをしていますか」
という指示の近くに、男の子が犬と走っている絵が書いてあります。
これは素晴らしいと思います
漢字を習ったら短文を作る練習をするのが理想的だと思いますが、
ほとんどのお子さんはこれが全くできません。
別にすばらしい文を作る必要はないのに、「何をどうしたらよいか」見当もつかないからです。
なので、「絵」のキュー出しがあって、
なおかつ、「だれがなにを」という設問によって、しっかり「主語」と「目的語」を書く訓練ができる。
チビにもはやくやらせたいな、とうずうずしています
それではまた