久しぶりの韓国ドラマ視聴感想はSKYキャッスルです!

 

 

ずっと見よう見よう詐欺をしていたこのドラマですが、最近また何か韓国ドラマが見たくなって、でも今のメンタル的に主人公たちがラブラブする恋愛ドラマを見る元気がなかったのでどうしようかなぁと思っていたところ、そういえばSKYキャッスルは恋愛要素が一ミリも出てこないということを聞いたことがあるなと思い出したので見てみることにしました。

 

民放テレビでの再放送?だったのですが、全28話あって長いなと思っていましたが、見始めるとあっという間でした!韓国でのリアタイ放送時、バンタンが面白いって言ってて(ナムさんが言ってたって何かで見ましたが、シュガとかマンネラインも面白いって言ってた記憶。マンネラインなんて放送前に宿舎の部屋に集まって放送待機してたくらい)、韓国でも話題の作品だったということでずっと見たいと思って期待してたんですが、期待通り面白かったです。

 

面白いって言っても見たあとに気持ちがワクワクするような面白いではありませんでしたが、ストーリーに引き込まれる感じでした。あと、これはSKYキャッスルに限らずですが、本当に韓国の俳優さんは演技上手で興ざめしないからすばらしいですね。映像というかクオリティもドラマの域を超えてて、映画見てるくらいの見ごたえがありました。

 

ということで、さっそく感想を書いていきたいと思うのですが、SKYキャッスルはまじでネタバレ無しで見た方が楽しめると思うので、ここから先は今後SKYキャッスル見る予定があるよ!という方は見ないことをおすすめします。わたしは事前のネタバレ嫌い派なのですが、ドラマとか推理小説とか終わりが近づいてくると結末が気になって、最後をチラ見しちゃうという習性があり、今回のSKYキャッスルも最終話前にネタバレ感想を検索しそうになって我慢するのに必死でした。でも見終わった後ネタバレしなくてよかったと心から思ったので、我慢してください!わたしのネタバレ感想はオブラートに包むことなくネタバレしてますので悪しからず。

 

では、スタート!

 

『SKYキャッスル ~上流階級の妻たち~』感想(ネタバレあり)

まず、タイトルですが、上流階級の妻たちってwwてなりました。調べた感じ、韓国ではこの~上流階級の妻たち~の部分はタイトルについてないようなのですが、日本ではわかりやすくつけた感じ?日本に入ってくるときにドラマの雰囲気壊れちゃうあるある。

 

ストーリーは『富・名誉・権力を手にする者だけが住んでいる高級住宅街“SKYキャッスル”。そこに整形外科医の夫と娘たちと暮らすソジンは、隣の邸宅に住むミョンジュの息子がソウル医大に合格したと聞き、入試関連の資料を手に入れるために手を尽くすが、ミョンジュから資料は公開しないと言われてしまう。しかし、幸いにもVVIPの顧客だけが招待される入試コーディネーターの説明会の招待状をミョンジュから受け取ったソジン。会場を訪れると、そこにはSKYキャッスルの住人スンヘの姿もあり…。ある日、クルーズ旅行を早めに切り上げ帰国したミョンジュが、夫スチャンの猟銃で謎の自殺を遂げる。SKYキャッスルの住人たちが騒然とする中、病院を辞めたスチャンも姿を消し、もぬけの殻となった邸宅には新しい住人がやってくるのであった…。』(ドラマ公式サイトより)

 

ドラマを見る前の知識として、セレブたちのお受験戦争のお話というのは知っていて、~上流階級の妻たち~というのもあって難関大学に合格するまでに繰り広げられるセレブママたちのバトル(こういう時に特に躍起になるのはお母さんのほうだと思ってる)、くらいのストーリーかと思っていたのですが、ぜんっぜん違った。というか、セレブたちのお受験戦争というストーリーがメインで進んでいく中で、それぞれの目的と欲望と思惑が複雑に絡み合って、サスペンス要素あり韓国の学歴社会の風刺要素あり絶妙なコメディ要素ありの見どころたくさんの内容でした。でも恋愛要素は本当になかった!正確に言えばうっすーらあったのはあったのですが、それも純粋な恋愛というわけではなく(ウジュとイェソは純粋やったかもしれんけど)、あくまでライバルの精神面を攻撃するという手段でしかなかったというね。ちなみに、SKYキャッスルは主人公たちが暮らす高級住宅街の名前ですが、“SKY”には韓国最難関のソウル大学(S)、高麗(コリョ)大学(K)、延世(ヨンセ)大学(Y)の頭文字を合わせた意味もあるそうで、韓国の上流社会では“SKY”でなければ認めないという風潮もある(ドラマ公式サイトより)らしいです。韓国は学歴社会だということはわたしがK-POP好きになったころから知ってはいましたが、こうやってドラマの題材として扱われているのを見るとわたしが思っている以上に韓国では学歴が重要なんだなと思います。物語の終盤にも同じようなセリフが出てきましたが、なんでそんなにソウル医大(ソウル大学医学部)にこだわるのかなって疑問に思いましたが、それはわたしが日本で生まれ育ったからなんだろうな。

 

いつもの流れでいくとここからメイン登場人物について一人ずつ紹介していくのですが、今回は登場人物の家族ごとにまとめていこうかと思います。

 

(個別の写真がめんどうだったので、相関図を貼る暴挙)

 

*カン・ジュンサン(夫)/ハン・ソジン(妻)/カン・イェソ(長女)/カン・イェビン(次女)家族

「SKYキャッスル」にはメインで4組の家族が登場するのですが、主人公家族といったらこちらのカン・ジュンサン&ハン・ソジン家族ですね。

整形外科医のカン・ジュンサン、専業主婦のハン・ソジン、進学校であるシンア高校在学中のカン・イェソ、中学生のカン・イェビンの4人家族ですが、まぁまぁなクセ強一家です。というか、「SKYキャッスル」に登場する家族はみんなクセ強なのですが、さすが主人公なだけあってこの家族がダントツのクセの強さです。こういう言い方するのはどうかとは思いますが、終盤で家族みんなが改心するまで、この家族の一員には絶対になりたくないなとガチで思いました。妹曰く、ドラマ全体を通して一番なりたくないポジションはカン・イェビンだったらしい。優秀な姉とことごとく比べられ、特に母親からあからさまに優劣つけられたりしてたのがめちゃくちゃ嫌だって言ってました。あんだけ比べられたら嫌でも卑屈になるし、お姉さんのこと嫌いになる気持ちも理解できる。わたしと妹を一切区別せず、文字通り平等に育ててくれた両親にまじ感謝です。

本当は今後の家族も含め、一人ひとりについてカン・ジュンサンは出世欲がありすぎて偉い人には上手いこと言って取り入ろうとして、自分はエリートだと思ってるから家では威張りちらして都合が悪くなると怒鳴って話を終わらせるのが嫌いとか、ハン・ソジンは自分の娘(イェソ)をソウル大学の医学部に入れるためなら周りを蹴落として出し抜くなんて朝飯前、イェソが医学部に行ってくれさえすれば他はどうでもいいし他人はどうなっても関係ないみたいなところが引くとか、イェソは一にも二にもテストでいい点とることしか頭になくて、それが最優先で最重要事項で、成績悪い人のことは全員下に見ててとにかく性格悪すぎて気分良くないとか、イェビンはこの家族の中で育ったにしてはマトモな性格してるとか詳しく書いていきたいんですが(ほぼ悪口)、そうすると長くなるので簡単にまとめなくちゃいけないのが残念なくらいまじで登場人物全員に言いたいことがありすぎる。

それでも、イェソの最大のライバルであるキム・ヘナが不審な死を遂げて、イェソの入試コーディネーターであるキム・ジュヨン先生にはとんでもない裏があるんじゃないかということに気づきだしたあたりからだんだんカン・ジュンサン&ハン・ソジン家族に変化が出てきます。自分たち家族を守るにはこのまま見て見ぬふりをしていたほうがいい、ここで本当のことを言ったらこれまで頑張ってきたことがすべて水の泡だから大学入試が終わるまでの辛抱だと思う一方、本当にこのままでいいのか、未来のある若者の人生を狂わせて取り返しのつかないことをしているのではないかという思いに苛まれ、究極の選択の中、最終的に良心に従って行動したのは本当によかったなと思いました。最初と最後で人格が変わったようにガラリと考え方が変わっていわゆる“良い人”になったのはそれはそれで調子がいいなと思うこともありますが、それでもあのまま自分たちのことしか考えずに行動していたら、たとえ勤め先の病院で出世したとしても、娘がソウル大医学部に合格したとしても、この家族はきっと不幸になるだろうなということが想像できたので、そうならなかったという点ではハッピーエンドだったのかなと思います。

 

*チャ・ミニョク(夫)/ノ・スンヘ(妻)/チャ・セリ(長女)/チャ・ソジュン、チャ・ギジュン(双子の兄弟)家族

ロースクール教授のチャ・ミニョク、専業主婦のノ・スンヘ、ハーバード大学在学中(のちに偽装だとわかる)のチャ・セリ、イェソと同じ高校に通うチャ・ソジュン、チャ・ギジュン兄弟の5人家族。どうでもいいですが、ソジュンとギジュンは双子なのですが全く似てなくて(顔はさておき性格も)それが地味に気になりましたww あと、セリはハーバード大学に偽装入学してたわけですが、1年以上もそれに気づかなかったハーバード大学は設定的にアリですか?案外気づかないもん?

カン・ジュンサン&ハン・ソジン家族のところに「この家族の一員には絶対になりたくない」と書きましたが、それ以上にわたしはチャ・ミニョクの元には生まれたくないなと思いました。チャ・ミニョクは勉強に全てを懸ける人生を送り、そのおかげで自ら欲しいものを手に入れてきたのでそうすることが一番正しいと思い込んでいて、さらに自分が叶えられなかった夢を叶えるため息子たちに勉強を強要するというエゴの塊みたいな人で、さらに奥さんに対しても自分の言う通りにしておけばいいと力でねじ伏せ、息子たちが思い通りに行動しなかった時は君がそんなだから息子たちが勉強しないとかなんでも奥さんのせいにするような感じだったので、とにかく見ててイライラして仕方なかったです。まじで生理的に無理でした。

最初はチャ・ミニョクに言われるままに従っていたスンヘでしたが、だんだんと夫の教育方針に疑問を持つようになり、子供たちを守ろうと行動するようになってからはめっちゃ頼りになるお母さんでした。綺麗でしゃべり方もおっとりで色気がありまくりのスンヘが子供たちのために一生懸命戦っている姿に、スンヘと子供たちが納得する結果になったらいいなと思いましたが、最終的にミニョクと和解してまた家族みんなで過ごせるようになっていて、まぁよかったのかなと思いました(ミニョクのことはやっぱり好かんですが)。ミニョクは頭は良かったけど、スンヘのほうがずっと上手でした。

 

*ウ・ヤンウ(夫)/チン・ジニ(妻)/ウ・スハン(息子)家族

整形外科医のウ・ヤンウ、元端役女優・現専業主婦のチン・ジニ、勉強嫌いな中学生のウ・スハンの3人家族。ジニが元端役女優という設定なのはドラマ見終わって知ったのですが、どうりでめちゃくちゃ綺麗なわけだと納得。韓国の女優さんは一般人の役でも全員綺麗なのでアレですが、ジニはドラマの中でもちゃんと元女優さんって感じで身なりに気をつかってる感じでした(伝わります?)。あと、ヤンウとジニは結婚相談所で出会ったらしいですが、見た目はパッとしないけど社会的地位とお金がある男性&めちゃくちゃ綺麗な女性っていう組み合わせを見て、韓国の結婚相談所での出会いのイメージもあんま日本と変わらないんだなと思いました(これは私の偏見なのでスルーしてください)。

ヤンウはカン・ジュンサンと同じ職場の後輩で、ジュンサンに忠誠を誓っている…てことらしいですが、単純に言いなりになっているだけのような気もしました。自分のヘルニアの手術を本当はファン・チヨンにしてもらいたいのに、ジュンサンに俺が手術してやる!って言われて、結局断りきれずにそのまま手術されてたりとかね(ま、これまでの恩とか今後の関係性の問題もあるとは思いますが)。ヤンウもジニも権力には巻かれるタイプで、明るくて楽観的なのでそういうところが似たもの夫婦でした。なんだかんだこの家族が一番普通の家族って感じ。スハンが勉強嫌いながらもお母さんのために頑張って机に向かってる姿は微笑ましかったです。今後伸びていくタイプの子だといいなー。

 

ファン・チヨン(夫)/イ・スイム(妻)/ファン・ウジュ(息子)家族

神経外科医のファン・チヨン、童話作家のイ・スイム、イェソ・ソジュン・ギジュンと同じ高校に通う成績トップクラスなうえにイケメンで優しい性格という非の打ち所がない優等生のファン・ウジュの3人家族。

チヨンがジュナム大学病院へ勤めることになったことでSKYキャッスルに引っ越してきたので、一家全員が勉強勉強!何が何でもいい大学へ!とは考えておらず、他の住人たちにある殺伐とした雰囲気がありません。だからこそ、初めはSKYキャッスル内で浮いた存在になるのですが(特にスイム)、後々スンヘやジニと親しくなって、2人にいい影響を与えていたのでよかったなと思いました。

チヨンとスイムは再婚で、ウジュはチヨンの連れ子。ウジュは病気で亡くなったお母さんのことでチヨンとスイムに反発していた時期もあったらしいですが、今では全くその面影もなく、非の打ち所がないところが玉にキズなくらいのいい子でした。ただ、後々そのいい子な性格を利用され、キム・ヘナ殺害の容疑者として逮捕されてしまうというとんでもない展開になり胸が痛みました。しかも、ウジュはヘナのことが好きで、ヘナも表向きはウジュに気がある素振りを見せていましたが、ヘナのウジュへの好意的な態度はあくまで自身のライバルであるイェソに対するマウント(イェソはウジュが好き)だったので、ウジュ報われなさすぎると思いました。しかもヘナが殺害される前、ウジュは「ヘナの気持ちがわからない」という理由でヘナと言い争いをしていて、そのことが原因で疑われることになったのでとことんついてないというか、SKYキャッスルにおいて、韓国ドラマあるあるのいい人すぎて報われないポジションは完全にウジュでした。最終的にジュンサンとソジンが良心の呵責に苛まれ、警察に本当のことを話した結果ウジュは釈放されるのですが、高校生にとっては相当つらい出来事だっただろうなと思います。最終的に高校を辞めて海外に留学?する展開でしたが、これからはウジュにいいことだけが起こりますように!

 

キム・ヘナ(カン・ヘナ)

シンア高校の生徒。シングルマザーの母親の一人娘。闘病中の母親のためにアルバイトや看病に追われているけど成績は優秀で頭脳明晰。イェソにライバル視されていて、お互い相手のことが嫌い。

ヘナはジュンサンがソジンと結婚する前に付き合っていた女性との間に生まれた子どもで、ジュンサンはその存在を知りませんでしたが、いわゆる隠し子です。本当であれば自分がイェソのように裕福な家庭に生まれて不自由なく暮らしているはずで、もしかしたらお母さんも病気で亡くなることはなかったかもしれないのに…と思い、カン・ジュンサン&ハン・ソジン家族に復讐(というと大げさかもしれないですが)するために近づいてきます。イェビンの家庭教師という名目で住み込みで一緒に生活するようになるのですが、そのころからカン・ジュンサン&ハン・ソジン家族の運命の輪が狂い始める…という物語的に欠かせない重要人物なのですが、正直に申しまして、わたしはこの子が好きではありません!小さい頃から苦労してきたんだろうなっていうのは理解できるのですが、なんかね…感情移入できなくて。大人に利用されて殺害されてしまうので悪く言えないのですが、そうなるような危ない橋を自ら渡ってしまったかなといった感じです。もちろんそれは目的があったからなのですが、死なずに最後まで生きてほしかったな、そしたらきっと幸せな未来が待っていたのにと思いました。

 

キム・ジュヨン

ソウル大入学査定官出身で合格率100%を誇る入試コーディネーター。志望校に合格させるためには手段を選ばない冷徹さをもつ。

自分にも他人にも厳しくて、ザ・キャリアウーマンといった雰囲気の女性ですが、こうなったのにはジュヨン先生の過去が大いに関係していて、自分の優秀な娘が交通事故に遭い、後遺症で障害が残ってしまった娘を受け入れることができず、その娘に託していた夢を入試コーディネーターとして担当した生徒たちを志望校に合格させることで果たしているといった感じですかね。合格させるためには手段を選ばないと書きましたが、子供や親の洗脳から試験問題の盗難から殺人まで、法に触れることもしてしまうところに狂気さを感じました。本人は直接手を下さず、でも自分の思った方向に進むように誘導していくところがジュヨン先生のすごさですね。褒めていいのかはなはだ疑問ですが。

ジュヨン先生は普段無表情なのですが、たまに微笑んだりすることがあって、あ、こうやって笑ったりもできるんだなと思いました。イラっとした顔と怒った顔はわりと頻繁に見せてましたが。あと、最終的にずっと拒絶していた娘さんとの関係が進展するのですが、それはまぁよかったかなと。娘さんはずっとお母さんのことが好きだったようなので、娘さんがまたお母さんと会えたことは素直に喜んでいいのではないかなと思います。

 

なんか、パク・スチャン&イ・ミョンジュ&パク・ヨンジェ家族のこととか、スイムが暴こうとしたイ・ミョンジュの自殺の謎についての小説のこととか、ジュンサンがヘナが自分の娘だとわかってからの変わりようだとか、まだまだ書き足りないような気がするのですが、本当に色んな話が複雑に入り混じっていて文章で書くのが難しいのでSKYキャッスルについてのネタバレ感想は以上にしたいと思います。ウキウキ♪楽しい♪みたいな話ではありませんでしたが、ストーリーはおもしろかったし、終わり方も色んな意味でスッキリって感じだったので見てよかったです。

 

そしてしばらく韓国ドラマ見てなかったんですが、1月の連休中にイ・ジュンギさん出演の「悪の花」を見始めました。これまたウキウキ♪みたいなお話ではないですが、ジュンギさんかっこいいし、ストーリー展開もハラハラで早く全部見たいです。もう少しかかりそうなので、全部見終わったらまたぼちぼちネタバレ感想書きます!

 

おしまい。