よく国語の成績をあげるためには、『音読』をしなさいという人がいます。

一般の書籍でも平気で書いていますから、それはその通りなのかもしれませんが、どうも言い得て妙です。

『音読』をすれば、『国語の成績が上がる』は、果たして成り立つのでしょうか。

結論から言えば、それはやはりノーと言わざるを得ません。

しかし、『音読』をすれば、『理解が深まる』は、イエスとなります。

 

人間には「五感」というものがあり、その感覚を一つでも多く使う方が、能力が発揮されやすくなります。

まず、『音読』をする場合、『黙読』との違いは音が発せられるということですね。

テストを解いたり、宿題の読解をしたりしている時、人間は視覚と触覚を使っていることになります。

この際、仮に『音読』をすることで、これらに加え聴覚を使えることになり、より能力は発揮されやすくなるのです。

つまり、より読解の理解は深まるということになります。

国語や社会の講師は、公開テストの作成や問題のチェックをする際、長いリード文や設問などを、声に出して読んだりします。

リード文の文字数が多く、ミスが出やすい教科であるがために、『音読』をして集中してミスを見つけるようにするのです。

まさに、上記の内容を地で行くような手法なわけですね。

 

塾の宿題や公開テストで分らなかった、もしくは点数が悪かった際に、見直す時には『音読』をすることはおススメです。

ただ、間違ってはいけないことがあります。

それは「テスト中」「入試中」には、『音読』が出来ないということです。

こういった際には、五感が一つ失われることになり、能力が発揮しづらくなります。

それどころか、周りのペンの音などに聴覚が持っていかれ、集中力の低下につながりかねません。

神経質な子ほど、こういった症状が出てしまうでしょう。

 

大切なことは、『黙読』と『音読』を普段から意識的に使い分けることです。

テスト中は言うに及ばす、その他、家で解く宿題、初めて解く過去問など、まずは『黙読』で解くこと。

さらに、その後の見直しや解答解説などの際には、『音読』で理解を深めるようにもっていくこと。

そして、一番大切なことは、これを『習慣化』するまで繰り返すことです。

実は、子どもにとっては、この『習慣化』というものが、一番習得しづらいことなのです。

 

普段の公開テストはもちろん、入試本番では、『音読』は出来ません。

なので『黙読』の精度を上げる練習をしなければなりません。

そして、そのためには初見での理解力を養わないといけないのです。

つまり、『黙読』の精度を、いかに『音読』のレベルまで引き上げられるかを意識しないといけないということです。

そのための練習が普段から必要でしょうね。

もちろん、個人差は多分にありますから、その差の対応も重要です。

 

 

●○雨ばっかりの日々がしばらく続く~~○●

 

◆◇ アメンバー申請方法  ※まずは御一読下さい。◇◆

必ずメッセージ等で自己紹介をしてください。
以下の内容が1つでも無い方は承認できません。

① お住いの地域 (府県、市まででOK)
② 通っている塾 (塾名、クラス・レベル帯)
③ 現在の学年 (飛び級等も含めて)
④ 志望校 (第一志望から受験の可能性のあるもの全て)
etc.etc.
アメンバー募集中