昨日は公開テストの塾が多かったですね。
全ての塾ではありませんが、第二日曜がその日であるところが大半です。
塾によっては、公開テストで判定が出るところもあります。
模試によって判定の出るものと出ないものがありますが、時期は違えども、いつかは自分の志望校に対する合格の可能性、つまり「判定」というものが出てきます。
その判定が出た際に、子どもたち、また保護者自身は、どのような対応を取ったり感情になったりしているでしょうか。
現在、中学受験を目指す小学生たち以外に、実際に私立最難関校に進学した子たちの英語や現代文、日本史も見させてもらっています。
この子たちは、いずれも私自身が中学受験を見てきた子たちです。
上記における「判定」の通り、つまり一般的に言う「A判定」を得て合格を成し得た子もいれば、塾からは変更せよという判定、つまり一般的に言う「D判定」や「E判定」の烙印を押されたことのある子もいます。
こういう判定というものが出ると、結果が良ければ合格通行書というか、合格手形のようなものを渡されたような気がします。
逆に悪ければ、志望校変更通知書、合格不適合とでも言うような地獄に突き落とされた気になるでしょう。
塾によって、受験者総数が異なりますから、偏差値や判定というのは、表面上の判定は一緒でも、内容は皆さんが思っている以上に異なります。
例えば3000~5000人が受験するような模試における偏差値や判定は、それだけの生徒が受けているということから、実際の受験に置き換えても、かなり信頼性の高い数値が出てきます。
それに対し、やはり1000人を切ってくる模試というのは、受験総数が少ないので、その分信頼性は薄くなります。
さらに、塾によっては最難関志望者御用達みたいな塾もあれば、どの偏差値帯の学校も万遍なく合格者を出すような塾もあります。
では、これらの塾を比較した時、全てを一緒くたにして、偏差値や判定は同じようなものだと比べても良いものでしょうか?
答えはもちろん「否」です。
塾同士でも実は相対レベルというものが存在し、授業内容も異なります。
教材レベルの設定も異なりますし、カリキュラム設定も全く違いますから、模試における判定や偏差値基準も少々異なります。
だから私の場合は、偏差値以外に、点数、判定、順位を相対的に見ます。
そして何より、どれか一つだけを注視することはしません。
それでは、特定の塾の傾向に染まってしまうからです。
問題難度の違いから、受験者総数、平均点など、さまざまな違いがあるわけですから、全てを踏まえて良い点と悪い点をあぶりだします。
その際に、特定の分野が出来ていない、不得意そうだ、などが解ると尚良いですね。
塾に通い始めたばかりのころ、まだ何もかも新鮮だったこともあり、模試の結果もかなり気にしていたと思います。
しかし、それが次第に悪い意味でルーティン化されてくると、いつの間にか当たり前のこととなってしまい、出来なかったことよりも模試後の解放感が勝ってしまっていないでしょうか?
さらに悪い状況になると、模試が返却された際に、その結果を受けても気にしないということになってしまいますが、中学受験での志望校合格を志す者としては論外です。
本来、入試や模試というのは、受験直前にしっかりと負荷をかけ、「これだけやったのだから出来る!」という自信が出来るところまで持って行きたいところです。
そして、模試の受験後は「本当にちゃんと出来ただろうか?」と心配するようにしたいのです。
自分で心配をするから、見直しにつながり、反省につながるのです。
「うちの子は見直しややり直しをしません」という人は、そもそも何のためにそれをやっているのか?という意識が芽生えていないのでしょうね。
そこで、なかには保護者が「必要以上」に子どもたちを詰めてしまっている場合もあります。
そうなってしまえば、「俺は私は出来ない奴なんだ」「だからやっても仕方が無い」「じゃあ努力をしない」という、今度は負のスパイラルにハマっていまいがちなのです。
どう考えても長くなるので、つづく。
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