「なんで解らへんの?」

という言葉は、よく保護者が使いがちな言葉です。

それと同時に、講師たちでも経験値の浅い人は言ってしまうことがあるかもしれません。

「解らへんから塾に来とんねん!」

と言いたくもなるでしょうが、そこまで言う人はほとんどいません。

代わりにブログや掲示板で言いまくる人もいますが、前にも書いたように塾の関係者はそれをチェックしています。

特に事務方がやっていますが、講師でも見ている人も多いです。

私のブログを読んでいる講師も何人かおられることを本人、もしくは保護者から「〇〇先生が読んでいる」と伺いますが、書いている人は十分気を付けましょう。

 

さて、タイトルの言葉ですが、上記の「なんで解らへんの?」とは意味が異なります。

それは、私がよく言う言葉だからです。

これは記述の指導に差し当たり、子どもたちが陥りやすい状況が要因にあげられます。

 

小6であれば、各塾公開テストの中に記述問題が出てきます。

字数はおおよそ20~40が多いですが、合否判定テストや日能研の公開模試になると、80文字以上の記述を書くこともあります。

普段20文字程度でも苦戦をする子が、受験で最も多い字数指定である40~50字はもとより、最難関校で多くなりつつある字数帯の80文字前後を聞かれると、手が止まってしまいます。

でも書かないと、記述問題は1問8点~10点前後、入試だと1問15点前後なんてこともあります。

それが記述問題数あると考えると、相当配点が大きいことが解ります。

空白だと1点も貰えないので、何とか書こうと模試の時も頑張るのでしょう。

 

ところが、その頑張って書いた記述は、まさに「頑張っただけ」の記述になりがちなのです。

主語、述語の関係性はもとより、様々な要素を思いついたまま書き連ねているだけ。

なので、文の流れがととのっておらず、見る人が見たらすぐにどういう書き方をしたのかが解ります。

つまり、思いつくままに書き連ねたのだろうな、と。

そこで出る言葉が、「意味が伝わりません」です。

でも子どもは、「これで大丈夫」、「多分伝わる」、と思い込んでいるんですね。

自分の書いている文脈や、そのつながりが合っていると思い込んでいるのです。

 

では、意味を伝えるためにはどうしたら良いのでしょうか?

細かな技術は置いておいて、大切なことの一つに、推敲をする時間を確保することです。

意味が伝わらない原因で多いのは、「口語体」になっていること、また「方言」を使っていること。

さらに、「助詞」の使い方、「対比の文脈」などが挙げられます。

いずれも自分のやり方、書き方で「伝わる」と思い込んでいることが問題なのです。

思い込んでいるから、なぜか「他は無い」となるのです。

 

文を書くと言うことは、同じ内容であっても100人いれば、100人とも違う書き方になるはずです。

要素や単語は一緒でも、文脈は異なってきます。

国語の記述解答が、「模範」とつくのはこれが最大の理由ですね。

つまり答えは一つではないということなのですが、子どもたちにはそれが中々理解できないのです。

「答えは一つ!」とか、名探偵コナンっぽいことを言いだすのです。

解答と自分の記述が同じでないといけないとか言いだすと、人間の思想は一つでないといけない!みたいな変な方向に行きそうで怖いですね。

だから『要素』採点なのです。

なので様々な表現技法、引き出しを多く作らないといけませんし、これが多くある子が強いに決まっているのです。

 

 

さあ、3月の公開の結果も出そろって、入試まで残り10か月を切ってきます。

早いですね!

もう残り10か月を切る時期なのです。

自分の志望校に対して、どうやって合格を取りますか?

算数ですか?国語ですか?理科ですか?社会ですか?

算数!とか、国語!とか、よく言いますよね。

特定の教科ばかり強化しようとする人がいますが、それじゃあダメですよ。

入試は3教科、もしくは4教科総合点ですから。

どの教科のどの分野、どの問題で何点取るのか?までイメージしておきましょう。

 

 

●○記述を制する者は、受験を制す。by中受マスター○●

 

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