新学年が始まり、これまで教育相談などの過程で、色々相談をされました。

受験においては、塾生にもそれぞれの状況があり、その状況を私も受け入れつつ、どう合格するか?を考えます。

その中で、今年は塾生の習い事繋がりでのご紹介もあって、習い事をしている子のケースについて、相談や対応を考えるようになりました。

勉強関連の習い事のように受験と関係のありそうに感じるものから、スポーツやピアノ、バレエなどのように受験と一見すると関係がないように感じるものまであります。

 

大手、中堅の進学塾に通っていて今後一番大変になるのは宿題です。

宿題は受験が近づくにつれて、ドンドンその量も増えていきます。

大半の子は、そのすべてを消化することはおそらく不可能です。

仮に出来たとしても、本当に「消化しただけ」になり、栄養になったとは言い難いでしょう。

特別講座や単発のイベントを受けると、案内上ではやりきり講座となっていても残ってしまうものはあるでしょうし、その復習などをするための時間が欲しくなってきます。

時間に関しては、その子の処理能力や集中力の持続性が左右することもありますから、偏差値が高い低いの問題ではありません。

あくまでやり切るスピードの問題です。

ところがこれも能力だと思い、処理能力が低いからイコール成績が低いと思いがちです。

 

こういった状況になってくると、時間を確保するために最初にやることは何でしょうか。

いきなり平常授業や講座を減らす人は少ないですね。

そう、習い事を辞めるという選択です。

このような決断をするとき、あくまで私個人の見解としては二つのパターンがあると思いますので、簡単に以下に記します。

 

①志望校が最難関の場合

最難関というだけあって、出題内容、またこれに関連してやるべきこと、というのは半端ではありません。

少なくとも受験学年の夏前までには習い事を整理しないと、夏期以降の取り組みに影響すると思います。

取れない講座などが出てくるのであれば、尚更早期に整理しないといけないでしょう。

また全国トップの灘中であれば、夏などと悠長なことは言っていられません。

小6になった時点で、お休み、もしくは辞めざるを得ないと思います。

それぐらい厳しいものであるが故に、何かを犠牲にしないと、大きなものは得られないのが実情だと思います。

 

②志望校が難関の場合

最難関とまではいかないが、難関校志望の場合、やるべき内容、絶対にやってこい!という内容は極端に減ります。

どの塾も最難関校に対して、難関校対策やそのための時間を取ることは、相対的に少なめです。

受講する側にとっても、そこまで膨大な量の課題を、広範囲に渡ってやる必要性はないかもしれません。

ただし、難関校というのは、その基準となる偏差値の範囲がかなり大きいです。

六甲や高槻、清風南海など難関コースの最上位に位置する学校であれば、最難関並みに対策をしなければいけないと思います。

 

結局のところ、習い事を続けられるかどうか、いつまで続けるか、という問題は、その子の能力と志望校との兼ね合いになってきます。

皆さんは、「選択できる贅沢」という言葉を聞いたことがありますか?

中学受験というのは、まさにこの言葉が当てはまります。

自分の志望校を希望通りに選択できる能力がある、という状態をいかに作れるかどうかがポイントです。

これはもちろん、合格出来る能力があるから出来るわけであって、その状況を作るためにどこまで自分の欲望をおさえ、自分の希望を叶えるために自分の時間を犠牲に出来るかにもかかってきます。

 

子どもですから、やりたいことや遊びたいこと、周りの誘惑にも流されやすい面も多いでしょう。

しかし、それでは最後に笑えないのです。

塾に行っているだけで自動的に合格出来るようなヌルい世界ではありません。

一日のうちで最も時間を費やす場所はどこか?と言われれば、まず間違いなく自宅でしょう。

塾などで習ったことを、いかに体得できるかはそこにかかっているのです。

 

 

●○ようは、やるのか?やらないのか?という気概がまず根本的に必要。○●

 

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