自然と溢した涙はやがて



空色の海となって




小さくて大きい 狭くて広い


摩訶不思議なこころの奥底


いっぱいになる






そんなことを想像しながら


きょうもまた



ぷかりぷかりと


空色の池にこころを浮かべていたら





自然と



あまくもしょっぱくもない


空色の涙が


閉じた両目をそっと抜けだし



頬を伝い



空色の池に垂れていった








2021.08.26
熱帯夜
KANAME



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2021年8月5日 投稿