映画:「RUN」観ました。

2020年・アメリカ

監督:アニーシュ・チャガンティ

 

あらすじ

郊外の一軒家で暮らす

生まれつき全身慢性疾患を患い

車椅子生活を送る・娘クロエと、

献身的に娘の世話をする・母ダイアン。

大学進学を望み自立しようとていたクロエ。

ある時、母が差し出す薬が

決して服用してはいけないものと発覚し、

不信感を抱き始める・・・

 

物語は大きく前・後半に分かれます。

 

前半は「何の薬かを調べる

 

後半は「母から逃げる

 

前半、

なぜ?」がたくさん出てきます。

 

ダイアンはクロエに毒物を与え続ける

なぜ?

 

クロエの部屋は2階。

昇降機を使用して1階に降りるんです。

車椅子の人は普通部屋1階でしょう?

なぜ?

 

後半は

物語の展開が一気に加速します。

 

アメリカ社会の光と闇を感じますよ。

 

郵便局員に助けを求めるクロエ、

そこに母が帰宅し、郵便局員に詰め寄る

「娘を返さないと警察に連絡するわよ」と

郵便局員ははっきり「NO」と言う。

 

「虐待親から子供を助救う」

社会通念がアメリカにはある気がします。

光の部分!

 

そして、闇の部分

ネタバレになるので書きませんが、

監禁して毒を飲ませてまで、

子供を束縛したいのか?

物語が進むにつれて謎が分かってきます。

「そういうことだったのか!」

毒親

とういう本作のテーマの中に

もう一つのアメリカ社会の暗部が

入れ子構造のようになっています。

 

ストーリーは複雑ではなく、

よく考えられて構成されています。

 

クロエの車椅子の演技力が凄い!

「リアリティがありすぎる」と感じていたら、

クロエ役のキーラ・アレンさんは

実生活でも車椅子を使用しているようです。

 

撮影は家、映画館、薬局、森、病院だけで、

B級映画並みの低予算?

にも関わらず、

エンタメとしてのクオリティは

S級クラスです。

 

グロやKiLLはありませんので、

それらが苦手な人も、

楽しめると思いますよ。

 

未見の人は是非、

極上の心理恐怖エンタメを楽しんでください。