マカオのお隣、珠海市の話題はちょくちょく書かせていただいておりますが・・

正確には広東省珠海市。
今日はこの珠海市にある横琴島についての話題を。

住所から見ると完全に中国の行政区域ですが、この横琴島に関していうと
実はマカオ特別行政区と中国がこの横琴島の行政をするという特別な場所
なのです。

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オレンジ色に塗られている小さなとこがマカオ。
そのマカオの数倍の大きさの横琴島は緑色で塗られている部分です。


この横琴島は企業の税率を香港並みに抑える地区として設定されました。
中国本土は人件費上昇にともない製造業などのコスト競争力が悪化。
香港からのサービス産業やハイテク産業誘致を通じ、来秋にも始動する
共産党新指導部の課題である産業構造転換を主導する思惑も・・

珠海市横琴新区は、特殊政策が適用される特区を目指している。
例えば「横琴全体発展計画」のうち、通関、税収などに関する政策が
7月に国務院から承認されていたことも明らかになっており、特区の範囲・
通関・税収・金融・土地管理・都市計画・誘致品目など、すべての政策が
決定したことになる。


今回承認された通関政策では、隣接する澳門(マカオ)地区から横琴新区
へ入る商品には書類審査のみで免税措置もしくは保税措置を適用し、
内地から入る商品は輸出品とみなすという2つの「線引き管理」が採用された。


当然だが横琴地区から中国内地向けに出される品も輸出品とみなされる。
同じ中国行政区域内でこういった例は今までなかっただろう・・


内地および香港・マカオ地区の技術、人材、資金、情報などの優れた資源が
横琴新区に流入することになり、またマカオ地区住民にとっては横琴新区
での就職や生活が便利になり、マカオ地区経済の発展の多様化にも繋がると
みられているが・・


果たして、政府に手厚く保護されているマカオ人にこの理屈が通るのか
どうかは疑問ですが・・・

2015年までに、境界線の無いネットワークの基盤を作り、珠海市横琴新区の
更なる発展を目指し、珠海・マカオの共同発展の促進、良好な生活環境の形成、
地域一体化による発展の有効性、珠江口西岸の国際地域の基盤形成、マカオの
経済発展の多様性を目指す根拠として現在建設中の香港ー珠海・マカオを結ぶ
世界一長い橋も着々と進んでおります。


$海外でチャンスを掴む@inマカオ-香港マカオ大橋

横琴地区での減税特例としては、法人に課す企業所得税の税率を通常の25%
から15%に下げる。香港の16.5%やマカオの12%に近づけ、金融や文化産業、
ハイテク製造業などの企業誘致を目指すというものだ。

個人所得税の税率も低い香港とマカオから働きに来る人を対象に、中国側へ払う
所得税を実質的に香港、マカオ並みとする制度も導入。
優秀な人材を呼び込みやすくする。
企業は広東省を足場に中国本土での事業を拡大できることになるという構想だが・・


海外でチャンスを掴む@inマカオ-マカオ行政

この特区に計画されている高級マンション完成予想図。

海外でチャンスを掴む@inマカオ-横琴開発




すでにプレビルド販売も一部始まっており、不動産神話を信じている
多くの地元マカオ人のみならず香港人や中国人も虎視眈々と狙って
いる場所なのです。

手堅い投資手法の一つといえる不動産ですが、今まで書かせていただいた
レポートから皆さまはどう判断されますか?

藤田の私見ですが・・

現在のマカオ不動産についても高値で売買が行われておりますので
お得感は感じられないと考えていますが・・

海外に進出を考え中の日本の企業さんがおられましたら、この税制や
特例に関してかなりの好条件だと思います。

人件費高騰のあおりで現在中国に進出中の企業さんも一考ありだと・・

横琴地区を含むマカオ周辺の市場調査、マーケティングなども頻繁に
させていただいておりますので、BOND藤田までご連絡くださいませ。

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