睡眠時間と死亡リスクの関係とは | 眠りのメカニズム
アメリカのガン協会の調査では、年をとると短い眠りだけでなく長い眠りも増えることが報告されています。

また、老人の睡眠時間と健康に関するガン協会のデータによると、5時間以下の短い睡眠、あるいは9時間以上の長い睡眠をとっている人たちの死亡率が高くなっています。

普通にみれば、眠らない人の方が眠りすぎる人よりも死亡リスクは高いように思われがちですが、睡眠時間が7時間以下の人よりも、8時間以上眠っている人の方が死亡率は高いという統計結果が出ているのです。

別にも似たような調査がありますが、その結果も6時間以下の短い睡眠をとっている人たちや9時間以上の長い睡眠をとっている人たちの死亡率が高くなっています。

しかも睡眠時間そのものは、一般に死亡率を高めると言われている喫煙や肥績などの生活習慣の乱れなどとは関係がない、ということでした。

ではどうして極端に長く眠る人や短い睡眠しかとらない人は死亡率が異なっているのでしょう。

たとえば睡眠時無呼吸症がこれと関係しているのではないか、と疑っています。

睡眠時無呼吸症のような睡眠障害は、老人の間ではこ善通に見られます。

60歳以上の老人の1/3から1/2の人たちに見られる障害です。

そうした障害は非常にやっかいで、睡眠時無呼吸症の人は酸欠のために心不全や脳卒中、高血庄などを引き起こします。

また夜間ミオクローヌス のある人は、夜中に足などがしばしば痙攣し何度も覚醒するため、昼間の疲れがとれず、体力が低下します。

そうしたことが結果的に死亡率を高めているのではないでしょうか。