思い返せば

2019年9月4日

ALSの疑いが強いと診断されて

「疑い」のくせに

リルゾール始めるために

保健所に難病申請してください

とか

今からしっかりリハビリしましょう

とか

転倒には気を付けて

とか

風邪はひかないようにとか

とか

とにかく痩せないこと

なんて

「疑い」じゃなくない?っていう

疑いを持ちながら

入院中に先生から言われた

これらの注意事項を

忠実に守ってきました

 

色んな事に

先手を打ちながら

ALSに抜かされないようにと

早めに杖と車椅子を利用して

しっかり食べて

脂肪貯金をしながら

発症前から18㎏も増えたりして

太ることに対しては

凄く嫌だったけど

初期は痩せやすいと言われるALS

痩せると予後があまり良くないと聞き

とにかく食べなければと

頑張ってきました

 

診断を受けたときには

右手で食べる事が困難になっていて

慣れない左手で

スプーンやフォーク

箸ぞうくんを使いながら

食べていたけど

次第に左手も使えなくなり

この頃は

進行や次のステップに切り替える

これに対して気持ちが追いつかなくて

何としてでも自分でと

半ば意地になりながら

手が上がんなきゃ頭を下げればいいと

お皿に顔を突っ込んで

まさに犬食いでした

 

それでも

ALSってのは容赦なくて

顔を突っ込んでも

そもそもスプーンが持てないという

そんな現実を

泣きながら受け入れて

食事介助

所謂「食べさせてもらう」という

ステップに切り替えました

それが2022年の夏頃だったかな

 

人に食べさせてもらうのは

なかなか気を遣うもので

食べる順番や

もう少し食べたいとか

言えない私は

自分の気持ちに

折り合いを付けるしかなく

その作業にとても時間がかかりました

 

そのせいもあってか

体重も

少しずつ少しずつ減ったり止まったり

これを繰り返しながら

でも18㎏も増えたからいいかと

そんな気持ちでいました

その状態で

去年の秋頃までいられたんですが

咳にやられて

約1週間の断食に近いことをして

少し落ちました

18㎏の脂肪貯金は

この頃には4、5㎏になっていました

 

そして

去年の12月に

精神的に参ってしまった出来事で

全然食べられなくなってしまい

そこに加えて

ALSも中期になり

代謝の亢進が出始めて

みるみるうちに

本当にみるみるうちに

痩せていきました

脂肪貯金も底を尽きていました

 

ここ最近やっと

お腹空いたと思えるようになり

2食3食と

食べられる日もありますが

やっぱり1食の日が多くて

しかも量がとても減り

癒やしちゃんからは

「小鳥ちゃん」と言われたりして

1食をせめて高カロリーにと

ラーメンに卵とマヨ入れたりといっても

マグカップヌードル的なやつで

やっぱりカロリー不足

 

イノラスは

お腹緩くなるし

ラコールは

気持ち悪くなるし

悩ましいですが

薄めてゆっくり落とせば大丈夫と

分かったので

1袋に対して同量のぬるま湯で薄め

1日かけてゆっくりと

胃ろうから点滴方式で入れています

口から食べたいけど

なんせお腹が空かなくて

 

そんな日々を過ごしていたら

体重減少は止まらず

1か月で3㎏落ちてしまいました

脂肪貯金ついに赤字です

昨日体重を量ったんですけどね

さすがに焦りました

30代前半頃振りにみる数字に

ようやっと焦りが

 

リハの先生からは

これから呼吸が大変になると

また落ちてしまうから

今少しでも増やさないとダメと

せめて50㎏までと

言われましたが…

この食生活で50㎏まで増やすのは

到底無理なので

色々考えなければ

1キロ増やすのも大変なのに

でも頑張ります

 

痩せましたが

すこぶる元気で

昨日の血液ガス検査も

二酸化炭素35%

酸素87%

先生から「きれいな色」と血の色も

褒められ

NPPVも排痰補助装置も

しっかり使用してます

 

足もまだまだ踏ん張れて

ん゛ん゛ん゛ん゛ーーと

顔も上げられて

 

笑えます

体重減少

情動制止困難

感情失禁

介助者問題

人間関係

たくさんの悩みがありますが

笑って過ごせることに

感謝ですね