『聖典に示された教えを軽視して
欲望のままに行動する者は
生命体としての完成に達せず 真の幸福を得られず
至高の目的地に到達することができない』バガヴァット・ギーター第16章23
真の幸福を得て、至高の目的地に到達するには、欲望のままに行動するのではなく、聖典の教えを重視するようにとクリシュナ神は言っています。
前回の記事では、まずは自分の望みにサンヤマをしていくと書きましたが、ただ単に自分の望みを実現していくのではなく、ヨーガの教えを実行していきながら、自分の望みを叶えていく。それが、真の幸福の道に近付くことになるのです。
ヨガの根本経典ヨーガスートラの中のアシュタンガヨガ(ヨガの八支則)の中にヤマ(禁戒)が出てきます。
これは日常生活で行わないように心掛けるべき5つの戒律になります。
その中の一番最初に出てくるのが、【アヒンサー(非暴力)】です。
アヒンサーは暴力をしないということです。
これは、行動として暴力をしないことも勿論ですが、言葉や心の中でも暴力的なことを言ったり、考えたりしないということです。
真の幸福には必要な要素です。
自分の望んでいることが、人を傷付けることになったり、自分が傷付くことになったりしたら、真の幸福にはならないでしょう。
私は若い頃に、今とは違うパートナーと一緒に暮らしていた時がありました。
最初はとても幸せでした。
しかし、相手の人は統合失調症で、普段はとても優しくても、人が変わったように暴力を振るう様な所がありました。
今なら、もっとその人の病気に寄り添って、治療の為に協力したりしたかもしれません。
ですが、その人はそれ以外にも沢山の問題をかかえていました。
借金を抱えている上に、ギャンブル好き、仕事も長続きしませんでした。
病気が原因だと思い、私は一人でその重荷を抱え続けました。
でも、アヒンサーな視点から見たら、誰も傷付けてはならないし、自分自身を相手に傷付けさせてもいけなかったのです
傷付けない様に対策が出来なければ、その人が暴力をすることに加担していることになるのです。
結局は私はギリギリまで耐えた後に、その人と別れることになりました。
その時の私の望みは、その人と結婚することでしたが、暴力がある関係では幸せにはなれないのです。
自分か望んでいることが、誰かが傷ついたり、自分が傷つかないことか、見直してみて下さい。
あなたが望むことが叶うことで、あなたも周りの人もハッピーになれますように応援しています。
Om Shanti Shanti Shantihi
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