旧庫裡を新客殿に | 日蓮宗 奈良・常照寺 日蓮聖人逗留のお寺 住職のブログ

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奈良県にある日蓮宗のお寺、常照寺の住職のつぶやきです。日々の暮らしの中から、僧侶としての活動や雅楽活動を綴ってみたいと思います。

常照寺の公式ホームページへもどうぞお越しください。
http://www.jyoushouji.or.jp

酷暑の夏も過ぎ、涼風が肌に優しい季節と相成りました。皆様におかれましては、日々健やかにお過ごしの事と拝察致します。

 

さて、当山の開創は、記録に和銅年間としかなく詳しい年月はわかっていません。和銅年間は、西暦708年から715年までの年号ですので、仮に708年ですと1316年。715年でも1309年が経った事になります。(令和6年、西暦2024年時点) 

いずれにしましても1,300年以上の古刹でございます。

 

宝治2年(1248)に日蓮聖人が参詣せられた縁故により、元禄2年(1689)に日蓮宗に改宗されたと高取町史にあります。日蓮宗としての住職は現在29代目になります。当山の伽藍は享和3年(1803)、第16世良門院日延上人の代に全山一新されました。

 

平成4年に庫裡を新築し、平成10年には現在の本堂を建立、平成21年には山門復興と事業を進めてまいりました。そして、221年前に建設された建物は旧庫裡一棟のみになりました。この庫裡も先代住職の時、屋根替えの大工事を施し現在に至っております。しかしながら、ここに至っていよいよ役目が終わろうとしております。南側の土壁は斜めに倒れかけており、四方を取り囲む板壁も反り剥がれ、近年のゲリラ豪雨に雨漏りが激しく耐えがたい状況になっています。

 

この度、総代様より建て替えの声が上がり、新たに客殿として生まれ変わらせる事となりました。新客殿建設の費用ですが、実は、山門建て替えの直ぐ後に一度話が上がった事もあり、ほんの一部の浄財しか集まらず、途中中断しておりました。約10年のブランクを経て、この度再びこの事業を、来たる宗祖日蓮聖人750遠忌記念事業として進めたいと強く強く決心し、皆様のご理解と熱いご協力をお願いしたく筆を執った次第です。檀家数20軒程の小さい山寺ですので、外からのお力添えが不可欠なのです。

 

今回の事業を成し遂げるためには1,500万円強の浄財が必要です。僅かながら前回よりの積立金もありますが、この上に更にクラウドファンディングというインターネットを利用した不特定の方々にも支援をお願いし、何とか事業を成就したいと思っています。どうかどうか意を汲んでいただき私ども常照寺を助けてください。

 

客殿建立が達成されましたら、広く近隣地域の方々にも多目的にご利用頂き、人々が楽しく集えるお寺にしていきたいと思っています。宜しくお願い致します。なお、クラウドファンディングの受付期間は2024年11月25日(月)9:00〜2025年1月23日(木)23:00までの59日間のチャレンジになります。それまでは何度も事前告知させて頂きますのでお気に留めていただきますようお願い申し上げます。