腎臓病と関係ない話をしようシリーズ第3弾(今思い付いた)。
どうせ悪くなっていくだけの検査結果を書いてくだけでは気が滅入るので。
道端の草花の成長も著しい。
というわけで今回は、僕の育てている植物のことでも書こう。
僕が長らく続けている趣味に、植物の生育がある。
育てているのは主に果物類だ。
いわゆる『食べ蒔き』(市販の果物から種などを採取して育てる)というのが好きで、あまり苗を買うことはない。
タマリロやジャボチカバ等、そもそも果実が流通していないものはさすがに苗を買うが。
そんな趣味がスタートしたのは2015年のこと。
ある日青島の亜熱帯植物園に行くことになった。
自分が連れていってくれと頼んだわけではなく、たしか家族がブーゲンビリアを見に行きたい、ということだったので自分もなんとなく、という感じだった。
ので当初はそこまで関心がなく、じめっとしてるなあとかあっついなぁとか思いつつ大温室を歩いていた。
ふと熱帯果樹の温室に入ってみると。
そこにあったのはバナナ、パイナップル、ドラゴンフルーツ、マンゴーなどなど……
果実がたくさん成ってる!美味しそう!
自分もこんなのを育てて、実を食べてみたい!
そう思った。とても単純な動機だ。
それから自分は植物について調べ上げ、食べ蒔きについて知った。
なにかいいものはないかと近所のスーパーに通い、ドラゴンフルーツ、パイナップルを手に入れ……
丁度その頃『わけもんGT』というローカル番組で藤岡弘、さんがパパイヤのビニールハウスへ行ったのを見て、自分も同じ地域のパパイヤ農家の元へ出向いて話を聞いたりもした。
「パパイヤ農家は冬の暖房代がバカにならないから損するばっかしじゃ」
「テレビに出ちょったあん農家はやり口がよくない。好かれてない」
「パパイヤは種からじゃなして挿し木で増やすとよ」
「うちん息子がキュウリを育てよっとよな」
といったことを話してくれた。
おみやげに廃棄品のパパイヤの実をもらい、翌年になって種を蒔いたらたくさん芽が出た。
だが僕は満たされなかった。
植物園で見た馴染み深い果物の中で、もっとも馴染み深いあれがないのだ。
そう、マンゴーが!
僕の住む宮崎県は東国原元県知事のおかげで(もう10年以上前になるので知らない人も増えているだろうか……)マンゴーの生産地として有名だ。
マンゴーはわりと身近な存在で、小学校時代の後輩にマンゴー農家(マンゴーの羽化と変換された!マンゴーが羽化するか!)の息子がいたし、マンゴーの加工食品なんかもよく見かけていた。
だが知られている通りマンゴーは高級品だ。
(地元のブランドが強いせいかスーパーなどでも安い輸入物はたまにしか見かけない)
金銭的に余裕がない自分には、食べ蒔きですら到底手が出せなかった。
どうすべきか迷っていたとき、僕は田畑のそばを歩いていて偶然『そこ』を見つけた。
「ん?……あれ!?これもしかしてマンゴー!?」
そこにあったのは廃棄された枝葉、それに大量の緑色のマンゴーの実!
そこは農家が規格外、いやそれ以前の不要な果実を廃棄している場所のようだった。
もちろん未成熟な実なので立派な種が取れたわけではないが、それでも嬉しかった。
それからというものの毎年この時期になると時々そこに通って、よい種の取れそうな実を集めている。
時々枝も持ち帰って挿し木を試したりするが、うまくいったためしはない。
(事後承諾だったがいちおう農家の人に許可はもらっている)
当時はまだGoogleフォトなどのクラウドを使っておらず、写真が残っていなかったので現在のマンゴーの写真を載せておく。
左から15年発芽、16年発芽、18年発芽、18年発芽。
右の2本は廃棄マンゴーではなく市販のマンゴーから種蒔きしたもの。
そのせいなのか左の2本の時と比べてとても成長が早かった。
なぜ市販なのかというと17年、18年ともに廃棄マンゴーがあまり手に入らず1本も発芽させられなかったのだ。
今年は早くも先月に種を入手し、さっそく蒔いたものの、今日土を掘り返して様子を見てみたらほとんどが黒く腐っていて無事だったのはたったひとつだけ……
今年こそうまく発芽してほしいものだ。