
伊藤若冲
代表作となる濃彩花鳥画『動植綵絵(さいえ)』シリーズに着手したのは、42歳頃から。
42歳といえば、人生は後半戦!
身の回りの動植物をモチーフに描いて完成まで10年もかかってシリーズ、全30幅の大作を書き上げている。
東京都美術館で開催されていた「生誕300年記念若冲展」は、伊藤若冲の名声・人気を不動のものにする大展示会になりそうと大評判。
「動植綵絵」以外にも、
新印象派のお株を奪うような点描で描かれた石灯籠図屏風や、
画面上に沢山の犬が戯れている百犬図など、みどころ満載でした!
ゴールデンウイーク中の今は、かなり混んでいて、
作品の前では、作品に心奪われ、誰もが見入って、1ミリずつしか進まない混雑ぶりでしたが、描写の素晴らしさとエネルギーの高さに誰もがこころ奪われて、1ミリしか進まないもの無理もない状況。
図録や報道で綺麗な場面を見ることはできても、
ライブで感じる若冲のエネルギー、生命力の強さは、作品の前にいるだけでもこっちに移ってきて、充電がどんどん溜まっていく感覚になるほどの勢い!
人生の後半戦は、
人生の後半戦に活躍した人のエネルギーを浴びるのがいいようです。
多少混んでも、並んでみる価値あり!
展示室に入って作品と対面した途端に、その苦労はきっと報われるはずです。
生誕300年記念 若冲展
東京都美術館
2016年4月22日(金)~5月24日(火)