□くれそんのお話
マクロビオテックで使う素材の解説です。
第15回は クレソン のお話
【 ワサビの仲間 】
原産地のヨーロッパでは、
古くから野生のクレソンを薬用として利用。
明治初頭に日本へ入ってきた。
次第にきれいな水辺や湿地帯で野生化し
各地に広がった。
ワサビの仲間で独特の香りと辛みがある。
【 クレソンのミラクルパワー 〈 季節4~5月
〉 】
貧血予防
生活習慣病の予防
消化促進
美肌効果
カロテン(ビタミンA)をたくさん(ホウレンソウの約6倍強)含む。
ビタミンCやB群も多く、鉄・カルシウム・カリウム・リンなどの
ミネラルも豊富なので、
美肌や貧血予防
・血液をきれいにする
(血液の酸化防止・赤血球の生成)効果がある。
ピリっとする辛みのもとはシニグリンという成分で、
ワサビの辛味と同じもの。
このシニグリンは、酵素の働きにより
アリルイソチオシアネートという物質に変わる。
この物質には、細菌を殺して免疫力を強くする抗菌性や、
がんの原因の体内の酸化を抑える抗酸化作用が認められていて、
たんぱく質の消化も助けるので
ステーキやローストビーフなどの肉料理の付け合わせによく合う
【 クレソンの選び方&保存方法 】
通年出回るが、早春のものは特に辛みが利いていておいしい
緑が濃く、小さな葉がたくさんつき、
葉先までハリがありみずみずしいもの。
余分なひげ根がなく、茎が締まっていて、香りが強いもの。
コップなどに水を入れて挿し、葉に袋をかけて冷蔵庫で2日位。
【 クレソンのマクロポイント 】
ステーキなどの陽性な動物性食品の
バランスを取る野菜のひとつがクレソン。
お肉が特に大好きな人は、春 にクレソンを
もりもり食べて中和しましょう。
たばこの害を解毒する働きもあるといわれている。
“ 参考文献 ”
からだにおいしい 野菜の便利帳 板木利隆 監修 /高橋書店
旬の食材 春・夏の野菜 /講談社