□ごぼうのお話
マクロビオテックで使う素材の解説です。
第12回は ごぼう のお話
【 日本以外では食べられていない 】
ごぼうは中国北部からヨーロッパにかけて広く自生し、
縄文時代に日本に伝わった。
中国では野生のものを薬用 として利用していたが、
野菜として利用されてなく、
日本以外で食べられている国はほとんどないよう。
【 ごぼうのミラクルパワー 】
整腸作用
便秘予防
糖尿病予防
がん予防
肥満予防
ごぼうに多く含まれる
不溶性食物繊維(大腸の蠕動運動を触発する)のイヌリンは、
食事として食べた糖質が腸から吸収されるスピードを
遅くすることにより、血糖値の上昇を穏やかにして
糖尿病を予防する。
食物繊維のひとつのリグニンは
血液中のコレステロール値を下げる働きがある。
カリウム(血圧の上昇を抑える)、マグネシウム(骨の合成を助ける)、
亜鉛(味覚や嗅覚の働きを助ける)、銅などのミネラル成分も
多く含まれている。
水にさらすと出る色はポリフェノール。
これはにおいを消す効果があるため、
肉や魚と調理されることが多い。
皮につまった旨味は水にさらすと出てしまうので、
あくを抜く必要はありませんし、
ごぼうの独特の香りやうまみは
皮の部分に含まれているので、
泥や汚れはたわしなどで丁寧に洗うとよい。
【 ごぼうの選び方&保存 】
太めで長くまっすぐのびて、ずっしりしたものが風味も歯切れもよい。
泥つきのものは洗わずに新聞紙で包み冷暗所に置きましょう。
洗ってある物はラップで包み冷蔵庫へ入れましょう。
【 ごぼうのマクロポイント 】
くしゃみや鼻水がでるときのカラダは
陰性(緩んでいる)状態なので、
陽性(引き締める)の力を取り入れられるごぼうなどの
根菜類を食べてみましょう。
ごぼうは土の中で地中に向かって
真っすぐ伸びていく陽性の強い野菜。
体の下の部分が緩みすぎてむくみやすい人は、
たまった老廃物や水分をごぼうの陽性(引き締める)力で
排泄しましょう。
ごぼうなどの根菜類は陽性(引き締まる)の力で
熱が身体の中にたまるようになり、体温をあげるお手伝いもする。
参考文献・出典・引用
・旬の食材 秋・冬の野菜 /講談社
・からだにおいしい野菜の便利帳 板木利隆 監修 /高橋書店
・中 美恵のキレイになるマクロビ教室 食べるエステ 中 美恵 監修 中広行
/講談社