□こまつなのお話
マクロビオテックで使う素材の解説です
第8回は 小松菜
のお話
冬が旬
小松菜は中国から伝来した漬け菜の一種で、
江戸時代中期から栽培されてきた在来種。
東京の小松川(現在の江戸川区)で
栽培されていたことからこの名称になった。
寒さに強く、霜にあたると甘みが増すため冬が旬。
小松菜のミラクルパワー
骨粗しょう症予防・動脈硬化予防・風邪予防・
脳梗塞予防・貧血予防・美肌作り(シミ予防)![]()
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ホウレンソウと並ぶ緑黄色野菜で、
カロテンやビタミンCはホウレンソウとほぼ同様。
カロテンやビタミンCは強い抗酸化作用があり、
動脈硬化を抑制したり、がんを予防する働きが知られている。
ビタミンCはたんぱく質の一種であるコラーゲンの生成に働く。
コラーゲンの役割は、細胞を結合させ、
血管や筋肉、皮膚などを丈夫にする。
また体内でのたんぱく質や脂質の酸化を防ぐ抗酸化作用が高く、
ホルモンの生成にかかわったり鉄の吸収を促進させたりする。
また日焼けによるシミを予防する。
ホウレンソウの3倍以上のカルシウムを含むので
骨粗しょう症予防が期待できる。
カルシウムは骨や歯を丈夫にし、
心臓の筋肉を正常に働かせる重要な役割がある。
ビタミンDと一緒に取ることで吸収率が高まるので、
ビタミンDをたくさん含むキノコと一緒に料理しましょう。
カリウムや鉄欠乏性貧血の予防になる鉄も
たくさん含まれている。
小松菜の選び方&保存方法
根元近くの軸がしっかり張り、
みずみずしく、葉が淡い緑色で肉厚なもの。
葉脈が左右対称ではっきりしているものを選びましょう。
しめらせた新聞紙で包み、
ビニール袋にいれて野菜室に立てて保存する。
4~5日を目安に使い切るといいでしょう。
小松菜のマクロポイント
動物性食品(牛乳やチーズ)からカルシウムを取らない代わりに、
小松菜などのカルシウムを多く含む葉菜を食べる。
ごまや海藻もカルシウムが豊富なため、
青菜をゴマ和えにしたり、のり和えにして頂くとよい。
野菜の中でも葉菜類は陰性。
春にみずみずしいフレッシュな陰性の野菜を
増やすと身体は春に合ったからだになる。
適度に取り入れると肝臓が刺激され、
血液がキレイになり、肌の調子がよくなる。
朝は陰性な上昇のエネルギーを取りたい時間帯なため、
良質な陰性のエネルギーの
蒸し小松菜を朝ごはんに食べてみましょう。
続けていくと白砂糖がしだいに欲しく無くなり、
女性は肌が白くなる。
参考文献・引用・出典
・からだにおいしい野菜の便利帳 板木利隆 監修 /高橋書店
・朝昼夜のマクロビオティックレシピ 奥津典子 /河出書房新社
・旬の食材 春・夏の野菜 /講談社
・キレイになるマクロビ教室 中 美恵 監修 中広行 /講談社

