□カリフラワーのお話
マクロビオテックで使う素材の解説です
第5回はカリフラワーのお話
カリフラワーは地中海東部沿岸原産で、
祖先はキャベツ同様、ケールから分化したものといわれている。
日本へは明治初年に花ぼたんとして観賞用に紹介された。
長い間一般には普及しなかったが、
昭和30年代から野菜としての栽培が進んだ。
普通はクリーム色だが
紫色(ヨーロッパではよく見られるバイオレットクイーン)や
オレンジ(オレンジブーケ)の種類もある。
カリフラワーのミラクルパワー
老化防止・肥満予防・粘膜の強化・
疲労回復・風邪予防・美肌効果
細胞同士を結合する役割のコラーゲンの生成を助け、
シミなどの原因となるメラニン色素の生成を防いで
皮膚を健康に保つビタミンCが豊富で、美肌効果がある。
ビタミンCは身体を外敵から守る白血球の働きを補い、
抵抗力を高めたり、体内の活性酸素を除去して
細胞の老化や動脈硬化の速度を遅くする。
ストレスや喫煙の害からも身体をまもる働きがある。
カリフラワーの茎にも多いビタミンCは加熱にも強いので
捨てずに食べましょう。
アブラナ科の野菜に含まれるイソチオシアネートは
抗酸化作用があり、がん予防に有効。
グルコシノレートという成分は肝臓の解毒作用を強化し、
有害物質を分解する働きも持つ。
高血圧を抑えるカリウムも豊富。
カリフラワーの保存&選び方
あまり大きすぎない15cm位のもので、
こんもりとしていてずっしり重く、つぼみがかたくしまり、
色が白くきれいのものを選びましょう。
常温におくと傷んで茶色くなりやすいので
(20度以上のところに置くとつぼみが開く)
ラップにつつんで冷蔵庫に保存しましょう。
鮮度が落ちるのが早いので3~5日を目安に食べましょう。
マクロポイント
陰性(緩める力)と陽性(締める力)が
身体のなかでごちゃまぜになって
バランスのとりにくい状態になっている人におススメ。
心の状態がいつも不安で、疑い深く、迷いやすい時に
必要なのはカリフラワーなどの安定した形、球形の野菜のエネルギー。
このカリフラワーをひよこ豆やほかの野菜と一緒に
コトコト炊いたシチューにすると、甘みやほっこり感が増し、
体の中から温め、気持ちも穏やかにし、唇の荒れも防ぎます。
参考文献・引用・出典
・旬の食材 秋・冬の野菜 /講談社
・からだにおいしい野菜の便利帳 板木利隆 監修 /高橋書店
・キレイになるマクロビ教室 中美恵 監修 中広行 /講談社