コロナ後のイスタンブル旧市街へ | 女郎蜘蛛のトルコ生活@イスタンブル

今週の平日、コロナになって以降はじめて、旧市街のスルタンアフメットあたりに行ってみました。

 

アヤ・ソフィアとブルーモスク、そしてトプカプ宮殿が並ぶあの地域はトルコ観光の大目玉の場所ですが、コロナになって一切の観光客が来なくなった今、どうなっているんだろう🙄と窓から旧市街を見ながらいつも思ってまして。

 

 

 

まだ人が少なくて静かだとしたら、そんな旧市街を見られるのはレアですしね!

 

 

という訳で、車に乗って金角湾を渡り、まずはエミノニュへ。

 

だけどエジプシャン・バザール周辺はけっこうな人出!これは感染のリスクあり!😷くわばらくわばら…と車を降りずに、スルタンアフメット地区に向かいました。

 

トラムの道で降ろしてもらって歩いていると…

 

うわ〜〜あっちもこっちもシャッター降りてる!!ゲッソリ

 

 

 

 

通常だったら6月のオンシーズンなんてそぞろ歩く観光客でぎゅうぎゅうになる道が、人影なく舗装工事とかしちゃってるし、お客で鈴なりなはずの老舗の店とかも休業なのか閉業なのか閉まってるし…。

 

う”ぅむ、打撃の大きさがすごい…。

 

 

そしてブルーモスク横の、オベリスクとかある元競技場だった広場…。

 

 

 

本来ならこの辺、あちこちの店から流れる音楽や、売り子の呼び声、観光客の笑い声が響いて騒がしく、水タバコやチャイやごまパンの香りが漂っているような場所ですが…。

 

シーーーーーーン…

 

 

「こんな誰も来てないなら感染リスク低いだろうから、アヤソフィアに入ろうかな」

とオットが言うも、

 

 

 

…アヤ・ソフィア、閉まってる。

 

ところで、これまでは博物館ということでモスクとも教会としても使われず、中で宗教行為を行うことが禁じられて来たアヤ・ソフィアですが、最近にわかにここをモスクとして利用できるようにしようという動きが持ち上がっております。

 

 

 

アヤ・ソフィアの向かいのブルーモスクの方には、ちらほらと人がいましたが、ほとんどトルコ人。

こんな時になにしに来てるんだろう?←お前もな!

 

ここは去年から絶賛修理中なので、コロナが完全終息した頃には美しく蘇った姿を見せてくれるのでしょう。

 

 

 

ここからまた車に乗って、我が家の行きつけヴェファーにあるボザ屋さんへ。

(ボザ=キビなど穀類から作った甘酒のような発酵飲料)

 

 

 

店内には先客が一組のみ。いつも外まで人が溢れているのにねー。

 

区が店内を消毒し、ボザもグラスでなく紙コップで提供していました。

 

 

 

 

そこから近いので、スレイマニエ・モスクにも。

 

 

 

3月以降、コロナ感染を防ぐため全国のモスクでの集団礼拝は禁止されていましたが、つい先週から1日5回のモスクでの集団礼拝が再開されたようです。

 

が、水を使う沐浴(ウドゥー)は禁止なのかな。スレイマニエの沐浴場にはテープが張られ使用不可。

 

家でやって来るのだろうか…。もしモスクに到着するまでに沐浴が汚れることが起きたらどうするんだ。

 

 

集団礼拝も、マスクをして、ソーシャル・ディスタンスを取ってという条件の上らしく、こんな光景らしい。

 

他の国では、絨毯の上に各個人のお祈り絨毯を敷いてやっていた。たしかにその方が良さそう。

 

 

本当なら、集団礼拝は隣の人とぎゅうぎゅうに並んでやるもので、隙間をあけるとそこに悪魔が入り込む、と言われたりもするんですが…背に腹はかえられぬってか。

 

 

相変わらずここからの景色はいいし、素晴らしい夏の良い季節なんですが、色々なものが変わってしまいましたね。

 

 

 

 

モスクを出ると、小さな問屋兼小売の店がギッシリ並んだ道を通るのですが、そこを見てビックリ!!

 

完全なるシャッター街!でした。それが延々と。

 

 

 

 

我が家の周辺(東京で例えれば西新宿か丸の内みたいなビジネス街)だけ見ていると、飲食店も全部オープンだし賑わってるし、人の行き来も多いし道は渋滞だし、ショッピングモールも普通に営業してお客も来てて、マスクをしてる以外は元の生活に戻った?と思ってしまいそうでしたが、

 

そうじゃないエリア、特に観光業の地域はこんな感じかと…コロナ後のトルコが心配になる社会科見学となりました。