怒涛の集中力であっという間に9話まで試聴。って、あと1話で完結じゃんっていう…。はーこれは最終話配信まであと3日か?やはり見届けないとね。

 

とにかくこのドラマ、今年の2月終わりに配信が始まったが、つい2日前にようやくディズニーチャンネルに加入し、ようやく1話から見始めて、まさか1日、2日が9話まで見ようとも思っていなかったのに面白すぎてあっという間に9話まで見てしまった。なんせ7話まで一気見。

気づいたらあっという間。1話当たり約1時間だから、合計9時間があっという間。寝食忘れて、半日があっという間に過ぎ去った。

 

久々にこんなおもしろいテレビ映画っていうのか?シリーズもののドラマ見たなーって。感慨深い。そもそも自分の趣味は映画に特化しているので、ドラマは滅多なことがないと見ない。やっぱり重厚さとか、格調高さを求める自分にとってはテレビドラマはどれだけ面白くてもなんだか見終わった後にただなんとなく見てしまった、先が気になってダラダラ見てしまったという感覚で終わるものが多いから。まして、このシーンのあのセリフがよかったとか、改めて思い返して胸が熱くなったり、何度もみるなんてことは滅多にないんだよな。

 

どれだけ視聴率が良くてもどれだけ名作と言われてもあんまり見ようと思わない。それなら映画を片っ端から見ている方が自分は幸せだから。私にとって趣味=仕事じゃないから。だから趣味では、とりあえず幸せだけを追求するのだ。

 

自分の中学時代から20数年というもの、見た映画の本数や気に入った映画を何回見たかというのはタイトルだけはノートにつけているが、観たテレビドラマはつけたこともない。ま、「将軍」はもはや長編映画なんだろう。

 

この面白さ、やっぱり真田広之さんが主演のみならず、製作にも関わっているというだけあって、真田ファンとして超絶に期待してよかったわー。

真田さん賛美をせずにはいられないのは当然。これが、この演技が、現役で何十年ひとつの道をただひたすら走り続けてきた人の証だと思った。何よりもその若々しさだな。改めて目の力がすごい。第一線でブレもせず生きてこられた人ってのは目の輝きがあまりにも違うんだと改めて思った。イキイキしているとかそんな生やさしい表現では言えない。ずっと大きな夢を追ってこられた人の説得力のある輝いた瞳なんだな。

 

今まで真田さんの作品は映画・ドラマ含めて数十本は見ているから、そんなことわかっているんだけどやっぱりすごい。そしてやっぱりルックスもいいんだわ(今更だけど)。俳優になるためにというより、大スターになるために生まれてきた精悍すぎる整った顔立ちなんだよな・・・。彫りが深い顔立ちで、鼻筋が綺麗で、横顔が特に美しい。いうまでもなく眉目秀麗でね…。この顔立ちの立派さ。今も昔も、日本中どこ探してもそう簡単に見つけられないよな・・・。真田さんは名優だけど、大スターの称号の方がふさわしいなって思う。大スターというのは本当に限られた俳優さんにしか与えられない地位だと思う。まず、大作の主役を張れるかっていうのが第一段階ですからね。はーそれにしても虎永という男の複雑さよ。悩めるなー。

 

それにしてもこの作品、かなり重厚。もはや劇場映画だよね。自宅で、家事を片手間にのんびり楽しむ娯楽なんていう、ライトな感じは全くない。何にもできないねこの面白さだと。格調高さがあり、ほんの脇役の方も含めて役者陣の方の演技が皆素晴らしい。この3つはまず挙げておきたい。

どれひとつとっても、うーん…っていうレベルのものがなかった。そしてもちろん、原作・脚本がまたいいんだよな。ひとつひとつのセリフがいい。この時代の日本人のありようというか、そういうのを考えさせてくれる。武家社会を基本にしているから国、家族といっても、今とはそりゃ違うけど、政治、生と死、宗教、商売、性風俗も含めて、それこそいろんな視点で楽しめる。遊郭もこの作品の重要なテーマである。それは、1980年のテレビシリーズでも言及されていたけど。

 

覚えておきたいセリフがいっぱいあるな。筋書きも、作品としての娯楽ばかりを追求していないのもみそ。フィクションだからといって、ありえないことばかり起きて次を急がせるような軽々しい展開がまずない。

 

かなりお金かかってますよーなんていうスペクタクルな感じをやたらめったら、そうそう、露骨に打ち出していないところもいい。いやらしさがないよね。

 

確かにお金はかかっているのは一目見たらわかる。セットから、船から、嵐のシーンや、軍勢のシーンとか。CG使うにもそりゃ予算がかなりないとね。大阪城自体もそうだけど、城下町とか含め、空撮シーンもリアルだったなー。

画面がほぼずーっとと言っていいほどかなり暗いのも幽玄というか、なんかリアルだよなあ。重厚さに拍車をかけている。良くも悪くも暗いから何してもオーケーみたいな感じはあるにはある。ほんと人の表情すらよくわかんないところが多々ある。みんないい芝居されているのに(笑)。時代劇特有のグロテスクなシーンや、この手の作品にしてはあまりにもリアルなまぐわい(笑)シーンも全然OKというか。