やしきたかじんさんの歌はいい歌が多かった。

 

偶然、かの伝説のテレビ番組、「たかじんのばあー」のネット動画で代表曲の「ICHIZU」を歌うたかじんさんを観た。

そういえば数年前、「ICHIZU」が相当気に入って聴き込んだことを思い出した。

 

「たかじんのばあー」のあまりの下品さとえげつなさ(あくまで誉め言葉です(笑))は、もはや説明不要。深夜番組で、酒の酔いも相まって暴言卑語が飛び出そうとも、歌だけはきちんと聴かせてくれる。トミーズ雅さんも、たかじんさんを芸能界の先輩として以前に、歌手として尊敬されていたというのが手にとるようにわかった。

それにしても、この番組での雅さんの芸風が荒すぎて、思わずひいてしまうレベル(笑)。なんてことない普通の話も、下品極まりない方向に全てもっていこうとするのは狂気の沙汰としか思えない(笑)。時にはあのたかじんさんがおとなしめに見えることがあった。

 

それにしてもたかじんさんの早世は悔やまれる。関西でたかじんさんの名前を知らない人なんていなかった…。生前、あまりにも巧みな話術で冠番組を多数持っておられた為、歌手としての活躍ぶりを世間が知るのは二の次になっていたが。

 

「ICHIZU」(鹿紋太郎作詞・作曲)は特に好きだった。あの「やっぱ好きやねん」も鹿紋太郎さん作詞作曲で、その他にも、「大阪恋物語」、「順子」「未練~STLL~」「ついてくよ」「午前2時のモノローグ」など多数の名曲をたかじんさんに提供された。この7曲すべてクオリティーが高い。「ICHIZU」は、どうしても関西圏でのヒットというイメージが強いのがもったいない。歌詞も素晴らしくたかじんさんの感情の入れ込みようも唯一無二だった。男と女のどうしようもない色恋の歌を歌うと本当に強かった。女の深情けやら、男の言うに言えない心情、強がり、弱さを歌うと、天下一品だったなあ。