私が全国各地の清水寺を探訪する際は、かなり綿密に行程を立てるが、ここはかなり苦戦した。これはどうしようもないことだが、能登半島のかなり先の方にあって、金沢から遠い。能登空港を利用すればその辺はだいぶ解消されるが、残念ながら飛行機は苦手である。またバスの本数が少なく、効率的に行程が組めない。車で行ったら何てことはないが、使わないが私の勝手なルールである。ネットを駆使し調べ上げ、20145月に訪問の機会を得た。
まず金沢駅からまず七尾線に乗る。1時間30分程で七尾駅着、のと鉄道に乗り換え。40分程で穴水駅へ、路線バスに乗り換え。1時間30分程乗り、最寄りの宮犬バス停で下車。あとは1.5km強を歩くとようやく目的地である。


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 参道の崖には、彫り込んで空洞をつくり、お地蔵様等が祀られている。さらに進むと横長の建物が見えてきた。何か昔なつかしい小学校という雰囲気であったが、本堂と庫裏が横につながった様子であった。境内へ進むと、建物前に立つ真新しい回向柱が目立っている。どうやら御開帳があるorあったらしいが、ご本尊の聖観音像は33年に1度の御開帳とのこと。惜しいことをした。
他に境内には鐘楼があり、裏手に墓地があり、隅から隅まで眺め写真も撮ったが、30分もしないうちにお腹一杯である。何時間もかけて来たところではあるが、あまり長居しても不審に思われるだけなので帰途についた。

さて帰りは別ルート。3km程を歩き海辺に出て、能登宮崎バス停から特急バスに乗った。これは金沢駅まで直通。バス停ごとに乗客があり、穴水に近くなると席はほぼ埋まってきた。このバスが、一番利便性が良いのだろう。車窓には夕暮れを迎えた海と田園風景が広がる。普通の観光客はまず味わうことのない能登を満喫した。

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