最寄りのJR山陽線金光駅に降り立つ。金光と聞いて金光教が頭に浮かんだが、駅前の案内看板を見つけ、ここがその本部の地であることを初めて知った。私の目的である清水寺は、その本部とは駅を挟んで反対方向にある。

イメージ 1

 なおこの清水寺、地元では院号の泉勝院で名が通っている。駅からの2㎞弱をスマホのナビを頼りに歩くが、こちらも院号での表示。住宅街の小道を抜け、沢を登り詰めると目的地に達するが、なかなか大きなお寺さんというのが第一印象であった。
まず入口には仁王門があり、見上げるほど大きな阿吽両像が立つ。門を抜けると石垣と塀が目の前に広がり、その向こうに本堂と客殿が見える。そこへは鐘楼門をくぐるが、これも立派な建物である。そして本堂へたどり着く。

イメージ 2

イメージ 3

手水舎で清めた後、参拝。ご本尊は千手観音様である。賽銭箱の横には納札箱があり、また頭上には巡礼歌を記した額が掲げられていたので、観音霊場であることを知った。それなら御朱印が頂戴できるはずと庫裏へ向かいお願いすると、お大黒さまが応対して下さる。しばし待った後、朱印帳と共に小さなおふだを受け取ったが、そこに書かれたご本尊様の姿は、脇手の一双を頭上で組んでおり驚く。お大黒様に清水寺形千手観音かと尋ねると、専門的な名前は知らないが、京都清水寺といっしょだと教えて下さった。そう言えば、仁王門脇にあった解説板には、京都清水寺と同じ千手観音像と書いてあった。何が同じかまでは書いてなかったが納得である。室町幕府の有力守護だった細川頼之が納めたとも解説板にあったので、京都との確実なつながりがあったのかもしれない。
遠かったけど来て良かった、という充実感を胸にお礼を述べ、寺を後にした。(2018年12月訪問)

イメージ 5

イメージ 4