うちのゼミ生ではないものの,研究室にも,ゼミにもよく出入りしていた卒業生から久しぶりのたよりがありました。

 

OY氏はうちを出て,Y国立大大学院に進み(推薦状を書いたのは誰でしょうか...),M1 or M2(?)で神奈川県の教採にも合格したのですが,その年,なんとフルブライト試験にも同時に合格しました。

 

その後,米国からたよりがあってからは連絡はなかったのですが,今回,突然のメールがありました。なんと帰国し,神奈川県で捲土重来を果たし,中堅高で働いているとのこと。

 

がんばっているようで嬉しいことです。

 

田邉教授

 ご無沙汰しております。2018年度専修大学文学部卒業生のOYと申します。梅雨も明け、本格的な夏を迎えましたが、田邉教授におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。本日は、7月31日に専修大学で行われる「高校教員対象研修プログラム」に参加させせていただくため、ご挨拶を兼ねて近況報告のメールをさせていただきました。

 さて、私はこの4月から神奈川県立A高等学校で初任者として勤務をしております。実は、3年ほど前にフルブライトプログラムでアメリカに行っておりましたが、帰国後一度教員採用試験に落ち、昨年度合格をいただき今に至っております。

 帰国後から2年ほどは、臨時的任用職員として神奈川県立B高等学校で勤務をしていました。B高校とA高校では特色がかなり異なっています。前者の校風は「自由」です。容姿についての校則が特になく、髪型、髪色、服装などは生徒個人の判断に任されます。生徒は全体的に伸び伸び学校生活をおくり、その中で個性を伸長させています。一方、A高校では「きっちり」が校風の一つであり、身だしなみ、服装のチェックは定期的に行われます。また、体育館に入るときは必ず体育館履き、校庭に出るときはローファーではなく運動靴を履く、ロッカーの上、廊下など共有スペースには私物を置かない、などルールを必ず守ることが生徒に求められます。

 さて、初任のこの一年で私が一番伸ばすべきは「授業力」だと考えております。授業に関して、A高校の生徒は非常に素直であり、教員が一生懸命教材研究を行い、丁寧に説明をすればちゃんと理解してくれますが、少しでも手を抜くと授業内容の理解度が低くなってしまいます。私はここに授業のやりがいを見出しております。また、初任者には必ず一人、経験豊富な指導教官がつき、毎週一度の授業観察後、フィードバックをしていただけます。このような機会は初任者にしか与えられないので、この1年間でできる限りの力を身に付けていきます。

 以上、簡単ではありますが近況報告とさせていただきます。まだまだ厳しい暑さが続きますが、田邉教授におかれましてはどうぞご自愛ください。

神奈川県立A高等学校
教諭 OY