こちらの方もどうぞよろしくお願いします.(会長 UG)
日 時: 2023年11月18日(土)14:00~17:00
オンライン開催
研究発表
「台湾英語教科書に現れる構造言語学―日本との繋がりとその分かれ道」
平井清子(北里大学)
【発表者から】台湾では,1950年代後半から1960年代初めに米国ミシガン大学で英語教授法を学んだ帰台教育者たちがOral Approachを英語教員育成に導入し,同時期に構造言語学の理論に基づく中高の教科書が出版され,構造言語学派の理論により英語教育の指導法が確立されていく。このように台湾英語教育界では,日本とほぼ時を同じくして構造言語学が英語学習の主流となっていくことが明らかとなった。
しかし現在の台湾と日本の英語教科書では,指導法からくる「文学教材」の扱い方の違いが認められる。本発表では台湾が日本と構造言語学を巡り繋がりながらも分かれ道を辿るまでを,両国の教科書を比較検討しながら実証的に明らかにすることを試みる。
研究発表
「中学校英語教科書に見られるジェンダーの表され方―
1968年~2021年に発行された教科書の登場人物に焦点を当てて-」
吉村和也(和洋女子大学大学院〔院生〕)
【発表者から】本研究の目的は1968年〜2021年に発行された中学校英語検定教科書におけるジェンダーの扱われ方の変遷を明らかにすることである。教科書には「隠れたカリキュラム」として生徒にステレオタイプを植え付けてしまう可能性が潜んでいる。その危険性を指摘し教科書を分析した研究も存在するが、特定の年代の教科書に限られたもので,古い時代の教科書や現行の教科書は対象となっていない。そこで本研究では、予備的調査の位置づけで,1968年〜2021年に発行された教科書を分析対象とし,特に挿絵・写真に登場している男女の比率や登場人物の性差に起因する扱われ方を検証していく。
参 加 費: 無料
問 合 せ: 日本英語教育史学会例会担当(reikai@hiset.jp)