離乳食ストライキ | 女医によるファミリークリニック

女医によるファミリークリニック

広島駅前 ビッグフロントひろしま にて【女医によるファミリークリニック】を開院致しました。『お子さまはもちろん、ご家族も一度に受診できるクリニックを』そんな思いで 丁寧に診察させていただきます。

離乳食を始めたばかりの赤ちゃん赤ちゃん
なかなかスムーズに食べ始めてくれる子は少ないですよね。

「気長に見守ろう……」と思っていても、食べてくれない日が続くと、不安になってしまうパパ・ママは多いのではないでしょうか。

また、母乳やミルクしか飲んでくれない場合、栄養はきちんととれているのでしょうか。


◆離乳食をきちんと食べてくれるようになるまで、母乳とミルクだけで栄養は足りるのか?

母乳の中の栄養は、産後6カ月以降、減少していくといわれています。

そのため、その時期からは、離乳食を始めてほしいです。

鉄分や葉酸、DHAなどは、母乳やミルクからではとりきれません。

特に鉄分が不足すると、ひどい場合には鉄欠乏性貧血になり、その状態が続くと免疫や神経の発達に影響が出るおそれがあることが、分かってきています。


◆偏った食べ方、いわゆる「●●ばかり食べ」をする赤ちゃんでも、ちゃんと成長できる?
◆きちんと食べられるようになるまで、それを続けても良い?

「●●ばかり食べ」をさせてあげることで、赤ちゃんは満足します。

一時的なもので、いつかはブームが去るでしょう。
あまり心配しすぎないようにしてくださいクローバー

ただ、バランスよく食べて、しっかりと栄養をとることは、やはり重要。

よく食べる食材に、食べない食材を分からないように混ぜたり、食べられる食材の中から、栄養が偏らないようなメニューの組み合わせを考えたりして、工夫してみましょう。


◆離乳食を食べてくれるようにするために有効な方法は?

環境を変えるというのは有効な方法です。

離乳食を与える人や、食べる場所を変えてみると、子どもの気分も変わるからですニコニコ

また貧血を防ぐために、鉄鍋や鉄製のフライパンなどを使って調理をすると、少しですが、鉄分が摂取できます。

劇的な効果が期待できるというわけではありませんが、どうしても食べてくれない子には、試してみてもいいかもしれません。


◆院長自身の、離乳食についての経験談は?

私の子どもの場合、家では離乳食を全く食べてくれませんでした。

しかし、保育園の先生が1さじずつから始めてくれて、食べてくれるようになりました。

きっと保育園で周りの子どもたちがおいしそうに食べているのを見て、自分も食べようと思ってくれたのでしょう。

また「●●ばかり食べ」にも悩まされました。

ごはんにお豆腐やシラスを子どもが気づかないくらいのふりかけ状にし、混ぜて食べさせるなど、工夫していました。

それも一時的なもので、今ではしっかりごはんを食べてくれるようになりました。


◆赤ちゃんがあまりにも離乳食を食べてくれなくて、不安な場合はどうすれば良い?

1人で抱え込まずに、周りの人に相談することが大切です。

もしも健康状態で不安なことがあれば、小児科に来ていただいてもいいと思います。

血液検査や体重測定など、健康状態を調べることはできますし、お薬が必要な場合は処方することもできます。

離乳食を食べてくれないのは、ほとんどの場合が一時的なもの。

お母さんやお父さんが精神的に疲れない程度に、取り組んでもらいたいと思いますキラキラ