子供は親の背中を見て育つと言う。
うちの息子くんは、3歳の時、白衣を着て聴診器を首からかけてお医者さんになりきっていた。
ただ、その後私の仕事は忙しくなり、当直、オンコールも増え、週60〜80時間勤務、時には100時間になることもあって、夜中に病院に一緒に行かざるを得ないこともあったよね。
私自身はやりがいに満ちていたが、マイペースな息子くんは、
「そんな重労働はしたくないから、医者にはなりたくない」と言うようになったよね。
勉強や読書にも全く興味がなく、「ママはただのガリ勉だよ」と。
でも、好きなスポーツでどんどん成果を出して行く息子くんは誇らしくて、私は1番のファンでもあったよ。
開業してるわけでもないから、医者になって私の跡を継いで欲しい、みたいなこともなかったし。
ところが、ここ最近初めて「医者になろうかな」と言い始めた息子くん。
きっかけは大門未知子だけれども。
「ママもメス!って言うの?」「あのオペシーンはリアルなの?」「院長も手術できるの?」と興味津々。
好きなことを一生懸命やってくれればそれで良いけれど、私の背中を追って、(いや、大門未知子か!?)医学の道に進んでくれるのなら、こんな嬉しいことはないよね。
可能性に満ちた新中学生。さらに10年後も楽しみで仕方ない