情報空間関連の記事は書く内容が守秘義務に抵触しないよう細心の注意を払いながら書いているため、今日はこの話題はちょっと一休みして芦屋で私が行きつけとしている小料理屋と昨晩初めて伺い、味・セレクト・チーズそして客層全てがハマったワインバーをご紹介したいと思います。
そもそも芦屋ってしみじみいいなあと感じるのが客層の良さです。
ご存知の通り、芦屋は富裕層がお住まいの街ですが、特徴的なのが、昨日今日富裕層になられた方々よりも代々の富裕層が多い街だと言われています。
そのためあまりギラギラ感がなく、飲食店にいらっしゃるお客様のマナーがメチャクチャいい印象です。
私が考えるマナーがいい方の定義は
1)カウンター主体のお店であれば、隣の方に不快な思いをさせる声量で話さない
2)カウンター主体のお店でご主人が一人で差配しているお店であれば、自分本位なオーダーをしない
=周囲の方のオーダーのペースを見ながら、自分のオーダーだけで主人が手一杯になり他のお客様の料理が全く作れないような状況を作らない
3)自慢話をしない
です。要は周りのお客様に配慮しながらもそのお店を楽しめる方といったところでしょうか。
そして今からご紹介する2店ともマナーが悪いお客様に遭遇した事がないです。
つまり私にはとってもいいお店という感じです。
まずは「酒肴 瞬」https://www.instagram.com/shukoshun/
カウンターのみで女性の店主が一人でやってらっしゃる小料理屋さんです。
私は基本的にはカウンター主体で店主が一人でやってらっしゃるお店が好きですが、こちらはその条件にピッタリな上、
とにかく「おばんざい料理」が美味い!
鰯の梅煮、タコの旨煮、といったJapan(日本酒)のあてにピッタリな肴とJapanそしてハイボールは角ではなくワンランク上のウィスキーで創って下さいます。
丁寧に時間をかけて作られた大皿料理、それも正統派のおばんざいとJapanで一献、最高の贅沢だと思います。
食べログに写真も掲載されていない隠れた知る人ぞしるお店、
お客さんは明らかに常連ばかり、でも常連の皆さんは紳士淑女だから入りづらい雰囲気=結界とは無縁のお店、お勧めです。
PS:竹園ホテルからメチャクチャ近いです。
次は昨晩初めて伺ったお店、ワインバー、ル・プティ・コントワール (http://www.le-petit-comptoir.net/)
ワインとチーズの専門店がお店の奥に5席だけ設えたカウンターのみのお店です。
ここはさながら地元の企業の社長さん達のサロンといった感じの客層でしたが、お値段はとても良心的。
明らかにワインを飲み慣れた常連さんたちが、チーズ・キッシュ・キャロットラペといった定番のつまみとワインを飲む店です。
ワイン・シャンパーニュのセレクトと価格が明らかに合っていない=メチャクチャ割安、
特筆すべきは前菜盛り合わせに入っているキッシュ!
キッシュは鮨で言えば小肌に該当する、料理人の力量差や個性が明らかになる、いわばパテと双璧をなす定番料理ですが、とにかく旨い!
火入れが文句なしの完璧なレベル!
加えてチーズソムリエが選んで下さったハードタイプのチーズ3選が状態含めて素晴らしい!
かといってめんどくさい蘊蓄をひけらかすようなお客様は一人も存在せず、昨日お隣だった70代前半の経営者はまさに紳士そのもの。
ご自宅の写真も見せて頂きましたが、これぞ芦屋の真のThe富裕層といった感じで若輩者かつ下界の人間の私にも丁寧に接して下さる正に紳士でした。
私は常連主体のお店に初めて伺う際に必ず気を付けていることがあります。
それは絶対に出しゃばらないこと、常連さんの領域を侵食しないことです。
そしてそのように気を付けていると常連さんから少しづつ話しかけて下さり、少しづつ距離を詰めることができやすいなと感じています。
そういえばM先生から、現状の外側のGoalを達成するためには、現状外側のGoalにいる方々(結界)から招待されないといけないと教えて頂きましたが、飲食店での立ち居振る舞いも同じかもと感じた一夜でした。