◆猫組長『黒い経済白書』を読み解く



副題→「金融破綻や貧困をビジネスチャンスに変える」



★要旨



・私のなかには安全保障も含めた暴力、

国際金融、ドルが支配する戦略物資ビジネスなどの

実務経験が蓄積されている。


その私が、たどり着いた、

この世界を示す1つの定義が、



「マネーは、基軸通貨ドルと暴力の関係から生まれる」

(M=$V)


ということだ。



・私が暴力団やマフィアの経済モデルを

実社会に当てはめることに違和感を覚える人がいるが、

それこそ大いなる誤認といえる。



・国家規模の「暴力」を純化したミニマムなモデルこそが、

「黒い経済モデル」だからだ。



・エジプト、ギリシャ、ローマ、モンゴル帝国に至るまで、

人類が「経済」と「社会」を手に入れてから、

「マネーと暴力」の関係は、2000年間以上、不変である。



・中国の軍事力を評価するとき、

中国軍のステルス戦闘機や空母の保有数などを基準にすることが多い。

だが知人のロシアマフィアは、

これを「意図的な過大評価だ」という。



・ロシアマフィアは、

ロシアの防衛産業に深く関与している。



・小規模の反政府ゲリラから、北朝鮮やイランまで、

武器取引にはロシアマフィアが

仲介になることが多い。



・ロシアマフィアは、

組織内にも元特殊部隊の出身者がいて、

「黒い軍事コンサル」だ。

お得意様についての高い精度の情報と、

インテリジェンスを持っている。



・二酸化炭素回収ビジネスでは、

すでに億万長者を生んでいる。

それこそが、ビル・クリントン政権で

副大統領をつとめた、アル・ゴアだ。



・「SDGs」とは、

「環境問題」というイデオロギーを使った、

産業構造の強制改編だと、私は考えている。



・私も含めて投資家は、マネーの前に冷徹だ。

環境問題の偽善性を知りながら、

生み出されるニュービジネスへと投資をするのだから。



・戦争とは、憎悪による暴力行為ではない。

相手の領土、領海や経済圏などを「暴力」によって

奪い取る経済活動なり。



・アメリカがベトナム戦争に参戦した理由は、

「アジアの赤化抑止」だったが、

その本当の意味は、

「アジアでのアメリカ経済圏の構築」である。



・暴力団は、「暴力」によって他組織の利益を収奪する。

ただし「ケンカ」において重要なのは、

「終わらせ方」である。



・暴力が破壊活動だけに向かえば、

得るべき利益まで破壊してしまう。

この拡大版である国家による「ケンカ」、

戦争は経済行為なのだから、

相手の国を完全に破壊することは、ナンセンスということになる。



・最小限の破壊で、最大限の利益を得ることこそ、

戦争という経済行為の「うま味」なのだ。



・「戦争」は常に「出口」を作りながら行わなければ、

経済活動として成立しない。

だからこそ、

「破壊」しかもたらさない暴力行為は「テロ」と呼ばれ、

「戦争」と区別されているのだ。



★コメント

国際社会の現実を垣間見た。

なにが、本質かを見極め、

表の情報だけに惑わされないようにしたい。