◆小笠原敬承斎『生き抜くための小笠原流礼法』を読む



★要旨



・礼法は室町時代から

武士の教養かつ武士の統制をはかるものとして伝わる。



・約700年前から伝わる小笠原流の伝書には、

日常的な作法から蹴鞠や首の改め方に至るまで

あらゆる作法が書かれている。



・知識一辺倒ではなく、

臨機応変に自分の判断で自然に行動するのが

小笠原流礼法の考え方である。



・相手のことを考えれば、

時には礼の省略も必要なり。



・礼儀作法の理由を理解していれば、

すべき作法は自然に導き出せる。



・礼儀作法やマナーと聞くと、

どちらかというと女性が身に付けるものという印象を持つ方が多いのですが、

小笠原流は武家社会の中で確立したもの。



・荒くれ者の武士たちも、

京都で公家の文化を目の当たりにすると、

教養を身につけたいという思いが高まった。



・一方では彼らをまとめる将軍や幕府も、

礼儀作法を浸透させ協調性を身につけさせることで、

社会生活を円滑にすることができると考えた。



・ヨーロッパにもマナーは存在しますが、

小笠原流のように流派として確立しているというよりは、

各家々で決まっていることが伝承されているように思う。



★コメント

やはり、サムライの精神は、

礼法から学ぶのも、おもしろい。