◆原田武夫『最もリアルなアメリカ入門』を読み解く



副題→「教科書やニュースではわからない」



★要旨



・私は外務省を自主退職して以来、

一貫して我が国、そして国際社会全体の

未来を考えるベースとして、

「複雑系としてのアメリカ」を徹底追究してきた。



・アメリカは時に深刻な対立を

はらんでいるように見えながらも、

その実「上のほうでは常につながっている」国なのだ。



・特にマネーの世界では

派手なディールを重ねれば重ねるほど儲かるが、

それだけ狙われるリスクも高くなる。

「奥の院」は、こうしたリスクを最も嫌うのだ。



・アメリカにおいて

隠然たる影響力を持っているのは

17世紀にピューリタンからすれば

「初めての異教徒」としてやってきた、

ユダヤ人である「セファラディ」といわれるグループだ。


彼らの財政支援がなければ

ジョージ・ワシントンは独立戦争を戦うことができず、

その後も静かではあるものの

強い影響力をアメリカの随所で持ち続けている。

彼らこそ「奥の院」なのだ。



・アメリカを語るとき忘れてはならないこと。

それはアメリカが「神の国」として開拓され、

つくられたことだ。



・アメリカにおいては、

「人々を束ねること、1つにまとめること」

が大きな社会的な課題とされ、

これに関する優れた研究がこれまで積み重なれてきた。



・アメリカは建国以来、

ずっと戦争をしているといっても過言ではない国である。

そのため軍の兵士たちは「まとまること」を余儀なくされる。



・そのためアメリカ社会では、

現役・OBを問わず「軍隊」によるまとまり、

ネットワークが無視できない役割を果たすのだ。



・ただし、アメリカ軍のネットワークそれ自体が、

1つにまとまっていると考えるのは誤りだ。


陸軍、海軍、空軍、海兵隊で

まったく異なるネットワークがあり、

それを前提にアメリカ人たちと付き合わなければ、

思わぬところで躓いてしまう。



・アメリカのエスタブリッシュメントを

構成する人物を考えるとき、

忘れてはならない視点がもう一つある。


それは彼らが多かれ少なかれ

「インテリジェンス機関」「情報機関(諜報機関)」

と関わっており、家族代々にわたって

それを稼業としている場合が多いということ。


つまりは秘密の世界における

目覚ましい業績があってこそ、

表の世界での「成功」も約束されるという

システムがそこにはあるのだ。



★コメント

ますますアメリカのことが知りたくなった。

追究していきたい。


 

 

◆まぐまぐメルマガ『国際インテリジェンス機密ファイル』ご案内。

ご登録はこちら。


http://www.mag2.com/m/0000258752.html