◆石倉洋子『イスラエル式エリート養成プログラム。タルピオット』を読み解く
★要旨
・「中東のシリコンバレー」と呼ばれるイスラエル。
起業家精神を持った優れた人材を多数生み出すといわれる、
国防軍のエリート養成プログラム「タルピット」を紹介したい。
・イスラエルは目覚ましい経済成長を遂げている。
・その躍進の背景には、
「ユダヤ教やユダヤ人の持つ議論の文化」
「イスラエル国防軍の人材教育」
「スタートアップを取り巻く生態系」がある。
・徴兵制があるイスラエルでは、若者に兵役が課せられる。
この徴兵制は、若者に発想力や責任感、起業家精神を身につけさせる、
教育システムとしても機能している。
・イスラエルは人口が約900万人であり、
面積は四国と同じくらいの小国だ。
・ユダヤ人の苦難の歴史的背景から、
人に与えられた情報をうのみにするのではなく、
自分で問いかけ、見極めて判断するしかない、
という思想が、
イスラエルの人々に染みついている。
・理系分野に長けた若者は、兵役中に最先端技術に触れ、
またその開発にも携わる。
・兵役で培ったネットワークによって、
イスラエルには緊密な起業家のコミュニティが出来上がっている。
・タルピオットでは、
日本企業なら考えられないほどの責任が与えられる。
国防軍のさまざまな機密情報に触れ、
現場の兵士から司令官レベルまで幅広い人と議論しながら、
解決策を作り上げる。
★コメント
すべてを日本に導入するのは厳しいが、
このコンセプトから学ぶことは多い。