◆潮匡人『安全保障は感情で動く』を読み解く



潮匡人は、軍事ジャーナリスト。




★要旨



・一見関係なさそうな人道支援といった任務でさえ、

地域における善意を生み出すことにより、

間接的にアクセス確保に貢献することができる。



・1950年に始まった朝鮮戦争も、

北朝鮮の「過信・誤認」によって起きた。



・台湾海峡、波高し。



・中国は、台湾など「核心的利益」については、

一歩も譲る気配がない。



・要するに、台湾の独立は、力ずくで阻止する、ということである。



・このまま今後、フィリピン沖のスカボロー礁で中国の埋め立てが進めば、

すべてが中国の思惑どおりになる。



・戦争は「計算違い」や「誤解」から始まる。

朝鮮戦争が「過信・誤認」から始まったように。



・カリブ海で起きたキューバ危機は、

南シナ海でも起こり得る。



・古代ギリシャでも、

恐怖心という感情が安全保障を動かした。

トゥキュディデスも言っている。



・地政学が依拠する地理と同じく、

人間性の本質も昔から変わっていない。



・われわれの中にある、

嫉妬や憎悪、恐怖などの感情はなくならない。



★コメント

地理と感情をもっと学びたいと思う。