◆田中靖浩『名画で学ぶ経済の世界史』を読み解く



★要旨



・ルネサンスは再生や復活といった意味ですが、

それは古代ギリシャ・ローマ文化の再生であると同時に、

イタリアがペストの不幸から再生した物語でもありました。 



・ペスト後に花開いた革新的なルネサンス絵画は、

ヨーロッパの芸術家たちを驚愕させました。

ある者はこれを模倣し、ある者はそれを乗り越えようと工夫します。



・こうしてルネサンスから、私たちが知る

「絵画の歴史」の幕が開きました。



・欲と寄付の精神が両立するのが、アメリカの不思議なり。

絵を見ることは視野を広げることにつながる。



・混乱からブランドを生んだフランスの物語がある。

イタリアに追いつけ追い越せで、美術学校が設立された。



・贅沢三昧の貴族へ怒りが爆発したのがフランス革命なり。

大衆の心をしっかりつかんだのが、ナポレオンイメージ戦略なり。



・憎しみを金融パワーに変えたのが、オランダの物語である。

貧しい国の商売人たちに広がったのが、新宗教と宗教対立なり。



・貧しさを反骨心ではね返したのが、フランドルの物語である。

それは海運業の発展ともうひとつのルネサンスなり。



・教会の宗教画は中世のパワポなり。

ペストと経済危機から再生したフィレンツェの奇跡をみつけたり。



・新たに登場したパトロンたち。

イタリアのフィレンツェでは、銀行業を営むメディチ家がローマ教会と組んで街の再興をはかります。



・新たな建物、そこに飾る彫刻、そして絵画、

これら芸術作品の制作はフィレンツェの若き芸術家たちに委ねられました。 



・「君たちの感性で思う存分やってくれ」 

そんな依頼を意気に感じた若き芸術家たちは、

古きギリシャ・ローマ時代を参考にしつつ、独自の建築・彫刻・絵画をつくりあげます。

これが私たちがよく知る「ルネサンス(再生)」芸術です。



★コメント

世界史と経済と絵画の融合は、おもしろい。

学びます。


 

 

 

 

 

 

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