◆倉山満『ウェストファリア体制』を読み解く


★副題→天才グロティウスに学ぶ「人殺し」と平和の法 

★要旨


・現代、地球上のすべての国はつながっています。世界は一つなのです。
「自分は、グローバル化は嫌いだ」と言っても、今さら鎖国など不可能です。


・少なくとも、我々日本人は、
外国との関わりなくして生きていくことはできません。こうした現代の秩序、
「近代」を世界中に押し付けてきたのが、ヨーロッパ人です。


・現代世界の三大国は、アメリカ・中国・ロシアですが、
この三カ国ですら、
かつてヨーロッパ人が作ったルールの上でプレーヤーを演じているにすぎないのです。 


・本書は、このルールの成り立ちと変容、なぜそのようなルールが必要とされ、
どのように世界に広がり、そして今に影響を与えているかを解説します。 


・そのルールは
「ウェストファリア体制」と呼ばれます。
別名は「文明国の通義」、
「マトモな国ならば守るに決まっている掟」のことです。


・最初に結論を言います。
千年を超える暗黒の中世を克服したヨーロッパ人は、後に
「ウェストファリア体制」と呼ばれる掟を確立します。
そして、これを全世界に押し付けました。


・ヨーロッパ人の力が衰えるとともに、非ヨーロッパの国である、
アメリカ・ソ連(ロシア)・中国が台頭し、掟そのものが変容します。大きく歪められているけれども、掟そのものは残存しています。 


・では、なぜ日本人が「ウェストファリア体制」を学ばなければならないか。
理由は、二つあります。 


・一つは、
「ウェストファリア体制」とは
日本人が野蛮な世界で生き残るのに必要な武器だからです。


・グロティウスは、当時、オランダ(ネーデルラント)という国すらなく、しかも、
「主権」とか「国」が存在しない時代に、「国際社会」を考え出しました。


・国家がないときに、国家間の関係、すなわち、国際社会を考えたのです。


★コメント
国際政治とは何なのか。
今一度、本書で確認したい。

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