◆内藤陽介『タイ三都・周郵記。バンコク、アユタヤ、チェンマイ。泰緬鉄道の旅』を読み解く

 


※要旨

 

・文化なんてたいそうなことを言ったが、
旅先からの絵葉書の文面なんて、
たいていは「〇○に来ています。
そちら
はどうですか?」
という感じの他愛のないものばかりだ。
それゆえ、
手紙の内容面に何がしかの高尚さを求めるのは無理
というものだろう。


・それよりも、
切手を貼られた郵便物が
その国の欠片として僕たちの手元に届けられ、
そこから僕たちが遠い異国に思いをいたすということのほうが、
よっぽど文化的な営みだと僕は考えたい。


・ある国のことを知ろうと思ったら、
その国で実際に生活してみるのがべストだろうが、
そんなの現実的ではない。


・となると、本を読んだり、
インターネットで調べてみたり、
映画を見たり、その国の人と友達になるなり、
日本にいてもやれることをやってみるしかないのだが、
切手だって十分にその手段の一つとなるはずだ。


・デジカメの写真を撮ることだけが目的の旅行ならともかく、
限られた時間を有効に使って、自分にとってより意味の
ある旅を楽しもうと思えば、
出発前の予習なり帰国後の復習なりをしておいた方が良い。


・そういうときに、
僕たちが子供の頃から
慣れ親しんできた切手や郵便物という
具体的なモノを手にとって、
そこから読み取れる情報をいろいろと組み合わせていけば、
無味乾燥な教科書や、
専門書の難解な文章をうんざりしながら読んでいくよりも、
その国の歴史や文化、
国家や社会などについてのリアルで具体的な
イメージをはるかに鮮明に(そして気軽に)体感できるにちがいない。


・こういう視点に立って、
僕たちは切手紀行シリーズを発刊することにした。


・その第一弾として、本書で取り上げ
るのは、2007年、日本との修好120年を迎え、
観光客にも人気の高いタイである。


・パタヤやプーケットといったビーチ・リゾートも
行ってみればそれなりに楽しいのだろうだが、
僕のように、マリンスポーツに関心がなく、
なおかつ歴史好きの人間にとっては、バンコク、アユタヤ、
チェンマイの三都市が定番の旅行先
なると思う。

 

 


※コメント
観光地でいくタイであるが、
このように歴史から見ると
また観光もよりいっそう深みがあるものになる。

 

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