◆ダニエル・ヤーギン『探究。エネルギーの世紀。下巻』を読み解く

 


※要旨


・炭素の市場を作る。


・京都議定書が発効するには、
55カ国以上で批准されなければならなかった。
2005年、プーチンが署名して、
55番目の批准国になった。


・ロシアの批准は、
WTO加盟要求の交換条件と見なされた。
それに、炭素クレジット(排出枠)という
「たわごと」を売れば、
工業生産が落ち込んでいたロシアにとって、
かなりの収入になる。


・要するに、京都議定書はビジネスになっていた。


・しかし、炭素取引の実際的な市場を、
どうやって創出すればよいのか?
結局、プロトタイプをまとめるのに
10年以上もかかった。


・1992年のリオ地球サミットの参加者のなかに、
経済学者、コンサルタントで
ノースウェスタン大学非常勤教授でもある
リチャード・サンダーがいた。


・サンダーは、前例のない市場を創出するのが得意だった。
1970年代には、
金利先物取引というビジネスを発明した。
当初は突飛な概念だったが、
いまでは1日何兆ドルも取引されている。


・ある午後、有名なイパネマのビーチで、
サンダーはどうやって炭素市場を
設計すればいいかを熟考した。
「これはやれる」
とつぶやいた。


・サンダーは、
炭素売買の取引所を設置しようと決意して、
シカゴに帰った。


・やがてそれがシカゴ気候取引所と呼ばれるようになる。
最初の10年は楽ではなかった。


・中東と北アフリカ、
とりわけ湾岸からのエネルギーの流れは
膨大な規模なので、それらの地域は、
石油・天然ガス供給の安全保障の中心になっている。

 


※コメント
エネルギーをめぐる舞台裏は、
ドロドロしており、注目に値する。
いろいろな視点で学びたい。

 

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