◆猫組長『暴力が支配する一触即発の世界経済』を読み解く(その1)

 

 

※要旨


・アメリカを支える根幹となる経済活動の
大きな柱の一つこそ「貿易」だ。
海はもっとも安価で、
もっとも高速に物流を運ぶ究極の流通路だ。


・安定した海運貿易のために必要なのが、
海洋の安全保障ということになる。
だからこそアメリカはマレーシアやグアム、
沖縄をはじめ、世界の海運の重要拠点に
強大な海軍基地を置き、自国や同盟国の貿易を
保護し続けているのだ。


・若いころ、バブルがはじけて投資で失敗した。
「取り返すからお金を貸してください」
同僚は、詰め寄る債権者にこう言い返した。
私は返すことしか考えられなくなっていたが、
それを目のあたりにした時、
「こんな時でもまだ金のことを、
儲けることを考えているのか」
と鳥肌がたったものだ。


・もちろんこの時の経験が、
のちの人生に生きているのは言うまでもない。
小さい借金は人を殺すが、
大きな借金は次の金を生むということである。


・小さな額の借金は貸した側にも
相手を恨む余裕が生まれるが、
あまりにも大きな額だと貸した側と一緒に
対策を練ることに尽力しなければならなくなる。


・わたしの国際金融への入り口は、石油ビジネスだった。


・黒い経済界にあって、
情報をもたらす人材の確保は必須だ。
狩り場となるのは、定番だった銀座だけでなく
西麻布や六本木などといった「夜の街」。


・女性の前での酒が口を軽くするのは世の常で、
私たちのほうは女性を指名して通ったり、
金を渡すなどして情報を集める。
当然のことながら弱みなどの「きっかけ」を入手すれば、
それをネタに人そのものをリクルートする。


・暴力と金によって広がった情報網は、
上場企業の資産情報へのアクセスを可能にし、
中央省庁の内部にも及んだ。
こうしたことも影響して、
私はほとんど酒を口にしない。


・「戦略物資」を扱うロシアン・マフィア。


・石油ビジネスを通じて、
私はロシアン・マフィアとも知り合うことになった。


・「マフィア」といえば、
麻薬や武器売買、ポルノ、売春などで暗躍するイメージだが、
ロシアンマフィアが他国のマフィアと大きく違う点は、
そうしたアンダーグランドのアイテムだけでなく、
石油や天然ガス、レアメタルや核物資など
「戦略物資」を直接扱う点だ。


・地下経済界においてロシアンマフィアは、
資源大国であるロシアのお国柄が強く出ている
暗黒組織として知られている。

 


※コメント
国際経済の仕組みが、
すっと理解できる不思議な解説本だ。
これを知っておくと国際ニュースが
もっと面白くなる。

 

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