◆高城剛『世界はすでに破綻しているのか』を読み解く

 

※要旨

 

・デトロイト、2013年。


・アメリカ自治体史上、最大の財政破綻。


・2013年7月18日、アメリカ中央北東部の大都市デトロイトがついに破綻した。


・20世紀のアメリカを代表する街デトロイト。
経済と文化の中心を一手に担った
かつての“黄金都市”は、多くの人が気がつかない間に、
破綻に追い込まれるまでに凋落していたのだ。


・「松方デフレ」の再検証。


・最後に、日本で過去にあった
「松方デフレ」と呼ばれるものを、ここであえて見直してみたい。


・日本は過去に何度も歴史的デフレやインフレに陥ってきたが、
その中でも、1882年頃から始まった
「松方デフレ」は、
日本におけるひとつの歴史的教訓に思える。


・明治時代に起きたこのデフレは、
日本最後の内戦とされる西南戦争に端を発している。
お金を刷りまくれば貨幣の価値は当然下がるため、
その後に待っていたのは、
極端な物価の高騰、つまり急激なインフレだ。


・この後、インフレの収束を図るため、
デフレ誘導の財政政策をとったのが松方正義であった。


・世界を実際に見て回って僕が感じているのは、
21世紀初頭の現在、
人類はふたつの敵と戦っているということだ。


ひとつは、テクノロジーだ。
つい数年前まで、効率的な投資先を目指して、
多くの人たちは情報をいち早く入手し、いち早く投資をしてきた。


・このようなテクノロジーによって、
中間層と呼ばれていた先進国の大多数は貧困に向かい、
プルトクラート(超富裕層)と呼ばれる、
世界の0.01%の人と、
そうではない人にはっきり分かれることになる。


・四半世紀を通じて、
さまざまな国家破綻を目の当たりにしてきたが、
ずるずると欲望や時の流れに身を任せていた人々は
淘汰されることになった。


それとは逆に、
今までの暮らし向きを瞬時に切り替えた人々は、
大きな時代の渦に巻き込まれることなく、
粛々と生活を続けることができているように思う。


常に自分を見失わず、自分なりの「異変」を感じたら、
誰に何と言われようが、
即座に変わり身すること。
大きな社会変化が差し迫った時代の中で、
生き延びる秘訣はそれに尽きると、僕は思っている。

 


※コメント
経済は、生き物だ。
破綻した都市は、
やがて様々な理由で
復活するときがある。
あきらめずに、ウォッチしていきたい。

 

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