◆屋山太郎『安倍政権で再び大国を目指す日本』を読み解く


敬称略

 

 

 

※要旨


・安倍総理の強みは、
マスコミを自分に有利に操る方法を覚えたことだ。


・野田佳彦首相は、毎日の、ぶら下がり会見をやめた。
内閣記者会は何度もぶら下がり記者会見に
対応するよう申し入れたが野田首相は断った。
国会の始まりや終わりなど、政局の区切りに
30分以上の時間をとって
内閣記者会との会見に応ずることにした。


・安倍晋三首相は前任者たちの「ぶら下がり」の効果を
反面教師として「野田方式」を踏襲した。
加えて自らの選択で新聞、テレビの会見に応じた。


・私も記者になった当時からおかしなことだと思っていたが、
日本の新聞・放送界では
「首相は共同会見」しか出てはいけないことになっていた。


・いずれにしろ安倍は全紙、全テレビ一体という
記者クラブの原則を破棄し、
好きな時に好きなメディアに出る権利を確保した。


・テレビ出演の怖さは知らないことを尋ねられる怖さだが、
安倍は実にものを知っている。
その答弁力も安倍の評価につながっている。


・外交では中国との関係について頭を下げて
友好を請う姿勢を安倍はとらない。
経済の体制は中国抜きでも成り立つ方向を模索する。


・アセアン各国は基本的には親日的であり、
反面、中国を恐れている。


・安倍が唱える戦略的互恵関係とは、
今、韓国にとって不可欠の自動車エンジンを
輸出しないというようなことではない。


・韓国はそのうち財政が行き詰る。
中国は汚職と水の汚染で行き詰る。
そういうとき、請われれば、
助けには出て行く関係をいう。


・TTPで中国抜きの価値観外交が実現できる。

 


※コメント
屋山さんのズケズケものを言う姿には感服する。
やはり長年の経験と熟練の凄味がある。
いくつになっても精進を続けたい。

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