◆菅沼光弘『北朝鮮発、世界核戦争の危機』を読み解く

 

 

※要旨


・北朝鮮の内部情報はつかめない、
というのは国際社会共通の認識。


・北朝鮮では、
旧ソ連、中国共産党より徹底された情報管理がなされている。


・公安調査庁で身につけた「文書諜報」という技術。


・かつての日本陸軍の参謀本部などは、
ある時期から生の情報をそのまま信用するのではなく、
まず第一に、ソ連の『プラウダ』、あるいは『イズベスチヤ』、
特に赤軍の『赤い星』など公開された機関紙を丹念に読んでいた。


・そして、行間に何が隠されているか、
こういう用語がもちいられているときには
何が起こっているか、などを多角的に分析し、
その情報の信頼度を検証する方法を取ってきた。
これが文書諜報だ。


・亡命者をターゲットにする欧米のインテリジェンス。


・米中露でさえ北朝鮮の内部情報はつかんでいない。


・当時、公安調査庁が世界で一番精確な北朝鮮情報を握れた理由は何か。


・かつて、金日成時代に、
北朝鮮の情報を一番多く、正確につかんでいたのは
日本の公安調査庁であった。
なぜなら、我々は本当に優れた情報源を持っていた。
それは、朝鮮総連である。


・北朝鮮はソ連の情報機関に学んだ。


・北朝鮮が周辺諸国から制裁を受け、
孤立している状況のなかで、真の内情を秘匿して、
生き残っていくための、情報操作のやり方を、
いったい誰から学んだのか。
それはソ連の情報機関だ。


・戦前の日本人は、朝鮮半島を熟知していた。


・かつて朝鮮半島が日本の植民地だったときに、
朝鮮総督府は、半島の発展のために
京城帝国大学をはじめ色々な教育機関を作り、
朝鮮全体に教育を普及した。


・当時の朝鮮総督府などが編纂した朝鮮の風俗、文化に
関する本が大量にある。
民間の学者を嘱託にして、
公費で朝鮮文化を研究させた。


・東ドイツ時代から北朝鮮にパイプのあるドイツ。


・ヨーロッパ諸国の中で
最近は、まず第一にドイツが北朝鮮にものすごく進出している。
もともとドイツは、東西分裂時代から東ドイツが、
北朝鮮に大使館を持っていた。


・いま世界中の北朝鮮研究者たちが、
この東ドイツ情報を、これはソ連にもない、
中国にもない北朝鮮情報だということで、
北朝鮮分析の一つの貴重な資料として重要視されている。


・そういう関係を利用して、
いま、ドイツはどんどん北朝鮮に進出し、
ウランを含むレアメタルのような鉱物資源の利権も
得ようとしている。
かなりの投資もしている。
日本が出てこない間に、
北朝鮮がドイツ企業の草刈り場となっている。


・北朝鮮利権に群がる英国および企業。
北朝鮮と結びついて利権をあげている国がイギリスだ。


・英国株式市場にも北朝鮮の会社がいくつか上場している。
北朝鮮で最大級の鉱山採掘権を保有している
鉄鉱石企業「コーメット」がそうだ。
この会社の本社は、ロンドンにある。


・北朝鮮国内の通信事業を独占するエジプト企業。
携帯電話をはじめ北朝鮮国内の通信事業は、
エジプト企業の独占するところ。


・特高警察の血を引き継ぐ公安調査庁。


・戦前戦後の在日朝鮮運動については、
公安調査庁に膨大な資料があった。

 

※コメント
長年、公安調査庁にいた菅沼氏の言葉は重い。
さまざまな情報の歴史を資産として
持っているようだ。
やはり知的資産というのは、残る。

 


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