◆スティーヴンソラ『米国エリートの黒い履歴書:その4』を読み解く


つづき。

 


※要旨

 

・ベンジャミン・フランクリンの2つの顔。


・アメリカ独立革命には語られざる大きな物語がいくつもある。
フランクリンとヨーロッパの仲間たちによる陰謀もその一つだ。
彼の努力があったからこそ、
植民地への物資・資金の供給は続き、
フランスとスペインも海の向こうから加勢してくれた。


・フランクリンはイギリスやフランスのメイスングループを
通して活動したが、
アメリカのための戦争努力に加わった仲間は、
ほとんどが快楽主義者やオカルト信仰者、
薔薇十字団員、奴隷商人、スパイなどだった。


・フランクリンは若くして富を築いたが、
それは新聞社を所有していたことと、
独特の金言を挿入した年鑑が人気を博していたおかげだ。


・独立戦争に群がる死の商人たち。


・戦争で一儲けをねらったアメリカ商人。


・サム・アダムス、ジョージ・ワシントン、
パトリック・ヘンリーなどは本当に大義のために
生命と自由と財産を賭けたのだが、
ほかの者たちの動機はそれほど純粋ではなかった。


・イングランドとの戦争が現実味を帯びてくると
多くのアメリカ商人が一儲けしようと列をなすようになった。


・フリーメイソン思想の結晶としてのアメリカ建国。


・アヘン貿易の遺産。


・奴隷貿易とアヘンで財産を築いた「大実業家」たち。


・アメリカの初期、
地位の高さはヨーロッパから持ち込むか、
新世界で蓄えた財産によるか、
あるいは結婚によって手に入れるものとなった。


・不動産業や私掠船、商業活動、密輸などで築き上げられた富は、
鉄道、紡績業、保険会社、銀行に投資され、
エリート階級の支配は経済界まで及んだ。


・歴史書の書き方を決めてきたのは大学や博物館だ。
彼らは自分たちに都合の良いように
過去に色づけすることができる。

 


※コメント
知られざるアメリカの裏面がおもしろい。
表に出てこない歴史ほど
魅力的なものはない。

 


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